いつになくハードでドラマティックな3作目。これは彼女のソングライターとしての新境地だろうし、低音域の豊かな響きと流暢な英語を身上とするヴォーカルに新たな角度から光を当ててもいる。80s調のクリスマス・ソング“Noël In July”や、トラップのビートにも映える歌はやはり別格の存在感で、〈時代が求める声〉とはこういうものかもしれない。