ザ・シー・アンド・ケイク/ソロ/多数の参加作も持つサム・プレコップの2022年作。本作は、様々な側面を持つ彼のモジュラー・シンセを使用した電子音響アルバム。電子音楽家ステファン・シュナイダー主宰レーベル〈TAL〉からドロップされた本作は、近年の彼の電子路線をストイックに探求し結実したイノセント且つブリリアントな傑作。過去幾多の音響~ジャズ~ラウンジプロジェクトから続く音の質感、緩急のメロディがシンセサイザーを主軸に紡がれるエレクトロニック・スムース意欲作。こんなにもシルキーなのに静電気も心地よくチクチクする。ええやんええやん。