まずはnaotohiroyamaのセレクト。本文にもある通りアナログ盤を意識して作られた今回の新作だが、レディオヘッドのアルバム『The King Of Limbs』にもインスパイアされたという。「コンパクトだけどヴァラエティー豊かで、何回でも繰り返し聴ける」。また、LAを拠点とする3ピース・バンドのオートラックスには、生音とエレクトロニクスの融合の仕方にシンパシーを感じるとのこと。そしてお薦めだと言うのがシー・アンド・ケイクの2003年作『One Bedroom』。「音数が少なくて全然ドラマティックじゃない。それがめっちゃ気持ち良いです」。
【参考動画】レディオヘッドの2011年作『The King Of Limbs』収録曲 “Lotus Flower”
一方のRie fuは、delofamiliaが持つ独特の暗いトーンに、ポスト・ロックの草分け的存在であるスリントのことを思い出すらしく。「狭い振り幅のなかで感情を表現してて、その抑揚がすごく心地良いなって」。また、naotohiroyamaの薦めでPJハーヴェイを聴き込むようになったことが、ユニットにも少なからず影響を与えているようだ。最後に、新作の収録曲“Brigitte”の歌詞はリタ・オラをイメージして書かれたものだというが……。「実は曲を聴いたことはなくて(笑)。ファッションが可愛いので、ヴィジュアルをイメージしました」。
【参考動画】リタ・オラの2012年作『Ora』収録曲 “Radioactive”
▼文中に登場したアーティストの関連作品
左から、レディオヘッドの2011年作『The King of Limbs』(Ticker Tape/XL)、オートラックスの2010年作『Transit Transit』(TBD)、シー・アンド・ケイクの2003年作『One Bedroom』(Thrill Jockey)、スリントの91年作『Spiderland』(Touch & Go)、PJハーヴェイの93年作『Rid Of Me』(Island)、リタ・オラの2012年作『Ora』(Roc Nation/Columbia)
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