〈シカゴ音響派〉のムーヴメントを担ってきた中心人物たちの近況がめまぐるしい。まずはポスト・ロックの象徴的バンド、トータスが来年1月22日にリリースされる新作『The Catastrophist』より収録曲“Gesceap”を公開中だ。
『The Catastrophist』は2009年の『Beacons Of Ancestorship』以来となる久々のフル・アルバムで、本国でのリリース元はスリル・ジョッキー。ヨ・ラ・テンゴのジョージア・ハブレイが1曲参加。デヴィッド・エセックス73年の名曲“Rock On”のカヴァーなど全11曲を収録予定。
さらに、トータスのジョン・マッケンタイアとともにシー・アンド・ケイクの顔を担う、サム・プレコップとアーチャー・プレウィットも現在来日中。2人のギターと、サムが近作で実践している、モジュラー・シンセを駆使した未来的アナログ電子サウンドに、サムの柔らかい歌声をフィーチャーしたライヴが展開される。
本日からスタートした来日ツアーでは、このあと10月12日(月・祝)に京都METROで単独公演、13日(火)には恵比寿LIQUIDROOMでましまろ(真城めぐみ×真島昌利×中森泰弘)との共演企画〈SoF’Boy PRESENTS Sing a Happy Song!〉が予定されている。
そして10月9日(金)には、WIRED日本版が監修するイヴェント・シリーズ〈The Art of Listening LIVE!〉の第3弾にサム・プレコップが登場。トーク・セッションの前半ではアートと音楽の関わり、後半ではモジュラー・シンセの実演を交えながら自身の創作について語るほか、ミュージシャンとしてのみならず、写真家/ペインターなどヴィジュアル・アーティストとしての顔にもスポットを当てた企画も予定しているという。かつてのシンガー・ソングライター然とした音楽性を廃し、ソロ前作『Old Punch Card』と新作『Republic』では内省的な音響構築に取り組んできたサム。聴覚/視覚のどちらでも発見の多い一夜となりそうだ。
〈The Art of Listening LIVE! #3
Special Live & Talk SAM PREKOP〉
演奏・トーク/サム・プレコップ
モデレーター/若林恵(「WIRED」日本版編集長)
日時/2015年10月9日(金) 20:00〜22:00(開場:19:30)
会場/KREI SALON
定員/40名(応募先着順)
参加費/4,000円(税込)
※詳細・予約はこちら
〈Sam Prekop with Archer Prewitt Japan Tour〉
日時:会場/2015年10月12日(月・祝) 京都METRO
料金/前売:3,500円/当日4,000円(税込・D別)
http://www.metro.ne.jp/schedule/2015/10/12/index.html
〈SoF’Boy PRESENTS Sing a Happy Song!〉
日時:会場/2015年10月13日(火) 恵比寿LIQUIDROOM
料金/4,500円(税込・D別)
出演/アーチャー・プレウィット/ましまろ/サム・プレコップ
http://www.liquidroom.net/schedule/20151013/26153/