現在のフェアウェル・ツアー終了をもって音楽活動から引退することを発表しているプエルトリコの生ける伝説がおよそ9年ぶりとなる通算7枚目のオリジナル・アルバムにしてラスト・アルバムをリリース。今回はラテン部門からのリリースではなくゲストの振り幅もナイル・ロジャーズからリル・ジョンまでいつも以上に多彩になってはいるが、レゲトンやラテン・トラップを軸にガシガシ攻める王道の作りは浮き足立つことなく余裕でキープ。最近多いロビンS“Show Me Love”使いのレゲトン“Pasatiempo”、バチャータ風の“Rumbaton”、バッド・バニーとの“X Última Vez”、ピットブルとのEDMトラック“Hot”など、キャリアの多彩な側面を可能な範囲で辿りつつ、先達や後進にも敬意を表した最後の横綱相撲。