多様で多角なサウンドが果実となって摘み取られるならば、様々な時代に旬を迎えるキーボード奏者はロニー・リストン・スミスである。ジャズ~レア・グルーヴ~アシッド・ジャズ以降の再評価もコズミック・エコーズの認知を広げ、2000年以降の現行のクロスオーバーなジャズシーンに置いても遜色なくルーツとも捉える事のできる稀有な一枚。本作は記念すべきファースト・アルバムであり、リラクシン~不協和な相反する作風やスピリチュアルなサウンドをも内包するグルーヴ作品。名門フライング・ダッチマンの名盤。ええやんええやん。