既にたくさんある〈歌舞伎入門〉とはちょっと違って、入口がたくさんあるというか、モノや音、色の話から〈ぐぐぐ〉っと興味がわいてくる、そんな入門編。面白いなあと思ったのは、てぬぐいを被ってこう、口にくわえているシーンをよくみかけますが、あれば髷によって身分がわかってしまうから隠しているのだ。とか。元祖厚底みたいな花魁がはく下駄とか、デザインがめっちゃカッコいい。お膳の食べ物は本物のおそばだったり、お刺身は羊羹でつくっていたりとか。浅葱色は死を覚悟した時に着る衣装に使われることが多いとか。へ〜、ふーんの連続です。バイリンガルなので、海外の方にきかれたときにドヤ顔で答えられる(かもしれない)。