人気を博しているグローバル配信アプリ〈BIGO LIVE〉。同アプリで、音楽プロデューサー/作曲家のmichitomoによる楽曲提供イベントが2022年9月20~30日に行われた。ももいろクローバーZの代表曲“走れ!”(2010年)を筆頭に、数々のアイドルソングやJ-POPナンバーを生み出してきた匠、michitomo。彼の楽曲を懸けたオーディションで見事1位に輝いたのが、ライバーの〈みるく〉だ。今回は、michitomoが書き下ろした“だってキミとつながりたくて!”の録音を終えたばかりの2人に都内の某スタジオで話を聞いた。 *Mikiki編集部
リスナーにメッセージを伝える曲
――“だってキミとつながりたくて!”のレコーディングが終わったばかりですけど、いまの率直なお気持ちは?
michitomo「僕はすごく楽しかったんですけど、この感じが伝わっていたでしょうか?」
みるく「(笑)。いや~私もすごく楽しかったです。レコーディングというものが初めての体験だったので戸惑いもありましたが、途中からどんどん楽しくなっちゃいました」
michitomo「緊張から楽しさに変わっていったってことでしょうか?」
みるく「そうですね。まず機械の使い方に慣れていないので(キューボックスの)ボリュームをどう操作すればいいか、そこからのスタートでした」
michitomo「録りの作業自体が初体験だったんだ。じゃあスタジオに入るのも初めてですね。そりゃ迷って当然ですよね」
――レコーディングするにあたり、前もってどんな準備をしていました?
みるく「大阪から東京までの新幹線は曲を延々リピートして聴いてましたね(笑)。
今回曲をいただいて、歌詞にこんな感じの言葉を入れたい、とか、これこれこういう思いを込めた曲にしたい、という要望をあらかじめ伝えていたこともあってすごく入ってくると言いますか、これは自分の曲なんだ、という実感を強く抱くことができたんです」
――どういう要望が届いていたんですか?
michitomo「できるだけ情報をほしい、と伝えてあったんです。そうしたらありがたいことに、こんな感じで、というものが大量に届きまして。あとはその情報を僕のフィルターを通して形にしていくだけなので、すごくやりやすかったです。要望の内容は、いっぱいありすぎて思い出せないぐらい」
みるく「アハハ。ライブ配信で応援してもらっているリスナーさんからの応援があってこういう機会を得られたので、みんなに伝えたいメッセージを盛り込みたい、それでいて楽しい曲にしたい、とお伝えしました。
毎日の配信では、アイドルソングとかを歌っているんですが、歌詞のなかには、ここはちょっと違うかなぁ……、私には当てはまらないな、って思いながら歌うこともあったりするんです。ライバーさんのなかにはシンガーソングライターさんもいて、自分の気持ちをストレートにリスナーさんへ届けているのを羨ましく感じてもいたし。だから自分のメッセージを伝える曲がどうしても欲しかったんです」
michitomo「そしたらこの曲がきた!っていうことですね」
みるく「まさに求めていた感じの曲だったので、初めて聴いたときはめちゃくちゃ嬉しかったです。
曲調もけっこう細かく指定しましたよね。誰々のあの曲のここの部分みたいな感じがイイ、とか。こういうテイストにしてほしいとか、こういう合いの手を入れたい、とか」
michitomo「思いどおりのものが提示できたという料理人としてはこのうえなく嬉しい。いやぁ、今年いちばん嬉しい出来事だな、これ」
――早くも決定しちゃいましたか(笑)。※