アップアップガールズ(仮)
1年半ぶりのニュー・シングルはレイヴ&ピース!

 シングル単位の作品では2014年11月の『Beautiful Dreamer/全力!Pump Up!! -ULTRA Mix-/イタダキを目指せ!』から1年半、アップアップガールズ(仮)が久々のニュー・シングル『パーリーピーポーエイリアン/セブン☆ピース』を発表する。『サードアルバム(仮)』から数えても1年ぶりのCDリリースながら、「そんなに作品が出てなかったとは気付きませんでした」(古川小夏)というほど、主戦場であるライヴでの活動は年々タフさを増すばかり!

アップアップガールズ(仮) パーリーピーポーエイリアン/セブン☆ピース T-Palette(2016)

――昨年3月から始まった〈全国47都道府県ツアー2015 RUN!アプガRUN! ダッシュ〉も、この3月の沖縄公演で無事完走ということで。

佐保明梨「はい、自分たちにとってすごく大きかったツアーでした。それまでは〈昨日と今日のライヴは何が違うの?〉って訊かれてもちゃんと答えられる自信がなかったんですけど、いまはその時しかできないこととか、その時に感じたことをそのままライヴに出せてるなって。チームワークも含めてすごくパワーアップしたんじゃないかなって思います」

仙石みなみ「特にアプガのライヴはハードなので、3日間連続で2回ずつ計6公演とかっていうのもあって、誰かが今度こそ倒れるんじゃないかって(笑)。47都道府県なんて果てしない数のように思えたんですけど、振り返ってみるとすごくあっという間だったし、それだけ楽しく爽快に走り抜けてこられたのかなあって思います」

新井愛瞳「私は、どうしようっていうぐらい超元気だったんですよ。メンバーがノドをやっちゃったりしても私だけ平気だったり、サボッてんじゃない?って思われるぐらい回復力が早いんです、やっぱ若いから(笑)! そういう部分ではメンバーを支えてる……自分で言うのもなんですけど」

佐藤綾乃「最近のアプガは自由度が増していて……そういう意味では毎回観に来てくれるファンの皆さんも飽きないだろうし、自分たちでも何が起こるのかわからなくて新鮮な気持ちですね。特に佐保が最近壊れはじめてて(笑)」

関根梓「ステージ上で笑いすぎて歌えなくなることも結構ありましたね(苦笑)。でも、それ以上に思い出深かったのは、ツアーが始まってすぐの京都公演です。私が万全な体調じゃなくて、出られるかどうかの瀬戸際だったんですけど、メンバーは万が一のことも考えて歌割の打ち合わせとかもしてくれてて。そういう姿を見て、改めてこの7人でいることの大切さやありがたみを感じました」

新井愛瞳/97年11月19日生(18歳)群馬出身
 
佐藤綾乃/95年1月7日生(21歳)神奈川出身
 

――そんなツアーを経て久々のシングル、まずはお馴染みのmichitomoさんによる“パーリーピーポーエイリアン”ですけど、激盛り上がり必至の期待以上にパワフルな楽曲になりましたね!

古川小夏「はい、ホッとしてます。私たちも期待してましたし、私たち自身が気に入って、しかも自信をもって勧められる曲じゃないとイヤだなって思いがすごくあったので、そういう意味では最高の曲が来たんじゃないかと思います。ここでいきなり王道のアイドル・ソングが来てもどうしていいかわからないので(笑)、私たちらしい曲をいただけて感謝しています」

――アプガらしく、いかにして盛り上がるかということに特化した曲だと言えますが、両A面のもう1曲のダンサブルなドラムンベース“セブン☆ピース”(PandaBoY作)は、歌詞も噛みしめたくなるような内容ですね。

森咲樹「普通に生活していて当たり前にあることでも決して当たり前じゃないんだよって伝えるメッセージ・ソングなので、すごく心に染みました。好きなことをしてて幸せだなあって思うことを、私たちはありがたいことに当たり前の環境にしていただいてますけど、ちゃんと感謝して頑張らなきゃいけないんだなあっていう、自分自身の励みにもなる曲ですね」

仙石「〈何気ない毎日が 当たり前だと思っていた こんなに こんなに こんなに こんなに みんなが大好きだ〉っていうところは特に染みます」

森咲樹/93年10月12日生(22歳)神奈川出身
 
仙石みなみ/91年4月30日生(24歳)宮城出身
 
古川小夏/92年6月5日生(23歳)神奈川出身
 

――カップリングには、すでにライヴでのキラー・チューンとなっている“アッパーレー”と、昨年末のライヴハウス・ツアー〈ハイスパート RAVE FESTIVAL〉でお披露目された“Shout!!!!!!!”、そして、ヒワタリスツカ(作詞)×Ryuichi Kawasaki(作/編曲)さんと初顔合わせした“青春の涙”が収録されていますが、なかでもやはり“青春の涙”は新鮮でした。アプガらしさはありつつも、いわゆるJ-Popっぽい曲だなあと。

「サビの〈ゼロから始めても良いよ 怖くはない〉って歌詞は、初めて聴かせていただいた時からすごく力のある言葉だなって思って。私たちは12年ぐらいこの世界にいるし、ずっと同じ環境でやっているので、自分たちこそゼロから始めるのが怖かったりするんです。もしもアプガがなくなったとしたらどうしよう?って」

新井「新しいことを始めようとする勇気がないとか、そういう気持ちって誰にでもあると思うんです。そういうときにこの曲を聴いて奮い立ってもらえたら、私たちがこの曲を歌ってる意味みたいなのもあるのかなって思います」

――はい。さて、昨年は日比谷野外大音楽堂でのライヴも経験して、ゆくゆくは武道館単独公演を目標にしているアプガですが、このシングルを出してから当面の野望はどんな感じですか?

佐藤「まずは3月から始まる春ツアーと並行して、6~7月のZeppツアーが勝負です。昨年末の〈ハイスパート RAVE FESTIVAL〉でZepp DiverCityのステージに立った時に〈広いな……〉って思ったし、そんな会場ばかりのツアーって〈どうなるんだろう?〉っていう気持ちも正直あるんですけど、この壁をクリアしないとその先の目標には進めないと思うし、そのためにこのシングルでオリコンのTOP3を狙って、その勢いで弾みをつけていければと思ってます!」

古川「地道にやっていきたいっていう気持ちもあるんですけど、それだけだと武道館には届かないのかなって。今年はオリコンでウィークリー3位を狙うとか、Zeppツアーを全公演満員にするとか、そういうふうに、いままで以上に数字の結果にもこだわりたいと思ってます!」

関根梓/96年6月14日生(19歳)長野出身
 
佐保明梨/95年6月8日生(20歳)東京出身