上段左から時計回りに、鍛治島彩(99年7月21日生/出身地:千葉)、新倉愛海(03年6月1日生/出身地:神奈川)、中川千尋(04年9月3日生/出身地:静岡)、森永新菜(01年6月16日生/出身地:東京)、島崎友莉亜(02年11月22日生/出身地:神奈川)、佐々木ほのか(06年1月30日生/ 出身地:福岡)、吉川茉優(98年5月28日生/出身地:秋田)、高萩千夏(リーダー/97年7月4日生/出身地:福島)

夢に向かって走るメモリアルなクアトロA面シングル!

 今年3月より10週連続での配信リリースを進行中のアップアップガールズ(2)。佐々木ほのかのソロ曲“バラードなんていらない”を皮切りに各人のソロやユニット曲など、これまでの活動で身につけた高い跳躍力をもって〈新たな挑戦〉を颯爽とクリアしていく、頼もしいお姿を見せているところ!

佐々木ほのか「“バラードなんていらない”は、地元で凱旋ライヴをしたときに歌わせていただいたんですけど、ライヴ終わりでファンの方が〈過去の恋愛を思い出してウルッときた〉って言ってくださって。私自身はまだ恋愛とかよくわからないんですけど、この曲の良さや深さがファンの方に伝わったのかなって、嬉しい気持ちになりました」

 5月での卒業を発表した吉川茉優もソロ曲“恋藍”を3週目にリリースしている。

吉川茉優「ライヴでは1年ぐらい前から披露していた曲なのですが、私自身で作詞した曲だったりもするので、音源で聴きたいという声をたくさんいただいていて。アプガ(2)にはないタイプの曲だと思うので、そういう雰囲気をファンの方に楽しんでもらえたのはすごく嬉しかったです」

アップアップガールズ(2) 『だれだって、アイドル。/カスタムにきちゃん/Tell Me/starry wink*』 T-Palette(2022)

 そんな多彩な試みが続くなか、いよいよ11枚目のシングル『だれだって、アイドル。/カスタムにきちゃん/Tell Me/starry wink*』が到着! まず先行配信済みの“カスタムにきちゃん”は、ラッパーのvalkneeによるラップ・パートも、トラックメイカーのShampooによるボトムの利いたトラップも、これまでのイメージを覆すような出来映えだ。

森永新菜「唯一無二のものがどんどんアプガ(2)にできていってる感じがすごく嬉しいなと思っていて。valkneeさんはライヴにも足を運んでくださって、メンバーひとりひとりのキャラとかパーソナルな部分をすごく調べたり見てくださったりしたうえで歌詞を書いてくださったんです。どのパートに注目というより、全部に注目して聴いてほしいです!」

島崎友莉亜「最初に曲をいただいたときは自分が歌う姿を想像できなかったんですけど、出来上がったらすごくアプガ(2)らしい、ぴったりハマる曲だなって。私のラップは少なめなんですけど、声の出し方とかがいつも歌っている感じとは違う系統なので、ツアーのセットリストに入ってるんですけど、もっとこうしてみようとか研究している段階であります!」

 一方、シンガー・ソングライターのナツノコエが提供した“starry wink*”は、夢を追い求める姿を描いた歌詞と、切ない心象を映し出すメロディーが印象的なエレポップになっている。

中川千尋「アプガ(2)には地方出身のメンバーが多いので、上京する女の子の気持ちっていうのがすごくリンクして。ライヴで披露するときもみんなの魂のこもった歌が聴けるので、そこがすごくポイントかなって思います。あと、友達と会話するときに出てくるような言葉、〈ストーリーズ〉とか〈DM〉とか、そういうところもいいなあって」

新倉愛海「追いかけてきた夢を見失いそう……そういう切ない歌詞なんですけど、最後に〈もう迷わない〉っていう力強い言葉が出てきて、私はすごくそこが素敵だなって思っています。新たな一歩を新たな決意で踏み出したいっていう部分でも、いまの自分たちにリンクするので、その気持ちを歌に込めています」

鍛治島彩「リリースを重ねるごとに難易度がどんどん上がっていくし、今回もそれぞれ新しい挑戦がありました。でも、すごくワクワクしながらやってる感じです。2022年のアプガ(2)がその先のアプガ(2)にとってライバルになるぐらいの年にするために、いまは一曲一曲を大切に歌っていこう!っていう気持ちですし、めちゃめちゃ自信があるんです!」

 さらに3曲目の“Tell Me”は、KOSUKE FUCHIGAMI、hajimepop、MEMIcreamのチームによるナンバー。〈唄と生命〉をテーマに編まれた歌詞、〈教えてよ神様〉のリフレイン、メロディー、アレンジ──アプガ(2)にかつてないスケール感!

高萩千夏「サウンド的にもいままでのアプガ(2)にない曲調だったり、雰囲気そのものもいままでにない感じなので、好きです。アプガ(2)は無邪気で元気でっていう感じのサウンドがわりと多かったんですけど、今回のシングルはどの曲も世界観が強い。この曲もライヴでやったらその瞬間にガラッと雰囲気が変わるんじゃないかなって思っていて」

茉優「今回は初めて曲を提供してくださった方が多くて、良い意味でアイドルっぽくない路線を狙っていったんですけど、音源を聴いたら、ちゃんとアプガ(2)のものになってるし、そこはもう強みというか、どんな曲をいただいてもアプガ(2)の色に染めることができるようになったんだなって思います」

 残る1曲、michitomoプロデュースの“だれだって、アイドル。”は取材時には完成前ながら、ここまでの流れからしたら、傑作しかありえなさそう!……というところで、8人体制でのラスト・ステージとなる5月22日のワンマンまであとわずか。リーダーからもう一言。

千夏「茉優とのラスト・ステージもあっという間に来ちゃうと思うんですけど、8人体制で悔いのない活動をしていきたいなと思いますし、その後の新しいスタートに向けて、みんなが大きく成長できる期間にしたいとも思います。先行きどういうことがあるかわからない時代ではあるんですけど、大切にひとつひとつパフォーマンスさせていただきますので、みなさんも応援よろしくお願いします!」

アップアップガールズ(2)の近作。
左から、2019年のアルバム『アオハル1st』、2020年のシングル『世界で一番かわいいアイドル/し・て・る・も・ん』『どのみちハッピー!/雨に唄えば/愛について考えるよ/エンドロール』、2021年のシングル『強がりライライライ/セメテセメテ/ぱーれぇ~/ガラスの純情』、同年のEP『にきちゃんわんだーおんぱれーど』(
すべてT-Palette)