あえて個人的な体験、感想から書かせてもらうと、つい最近になって初めて観たDoll☆Elements(通称:どるえれ)のライヴはちょっとした感動でした。パワフルでいてしなやか、5人のメンバーそれぞれがセンターを張れるぐらいの個性とスキルを発揮したステージは、〈お人形と変身〉というコンセプトの字面とは裏腹に熱い体温が伝わってくるもので。

権田夏海「新規の方から〈けっこう踊るんだね〉っていうふうに言われたりします!」

 なるほど、ということは最近になってどるえれに対する見聞を深めた筆者のような諸兄姉も少なくないってことだな、うんうん……というところで、10月に発表したファースト・アルバム『私たちいつでも君の味方だよ Doll☆Elementsです!』に続いて、2015年の幕開けを告げるニュー・シングル“君に桜ヒラリと舞う”が到着! そのタイトルからも想像ができるように、メロディーやアレンジに雅な〈和〉のテイストを盛り込んだこの曲。ライヴでのパフォーマンスも楽しみなところだけど、言うなれば気分や場所を選ばずに楽しむことができるグッド・メロディーが最たるチャーム(作詞/作曲は近作でお馴染みの川崎里実、編曲はこちらもお馴染みのmichitomo)。

Doll☆Elements 君に桜ヒラリと舞う DREAMUSIC(2015)

夏海「前回のシングル“君のネガイ叶えたい!”から、ちょっとオトナっぽい要素も入ってきたかなって思ってるんですけど」

小島瑠那「今回は〈和〉ということで、女性らしさを見せていきたいです」

小泉遥「ダンスの先生が、着物を着て踊るようなイメージで振付けを作ってくださったので、けっこう女性らしく見えるんじゃないかな」

小森ゆきの「女性らしい表情を作るのに苦戦したので(笑)、メンバーからアドバイスをもらいました」

外崎梨香「今回の曲は〈聴かせる曲〉になっているので、踊りだったり歌声だったり、お客さんに入り込んで観てもらえるようなパフォーマンスをしなくちゃいけないなって思ってます。ステージを観ていて、思わず手拍子するのも忘れて見入っちゃうぐらい」

 まさにニュー・イヤーの幕開けに相応しい楽曲となった“君に桜ヒラリと舞う”は、〈一つ一つ触れていたい/もっと言葉投げ掛けたい/少しの勇気欲しくて〉──といったひたむきで前向きな歌詞にも心意気が感じられて。

瑠那「これから出会っていくたくさんの人に〈背中を押してくよ!〉って投げ掛けている曲なので、えれめんたー(どるえれファンの総称)の輪もこの曲を通して広がっていったらいいですね」

夏海「学生時代はすごく人見知りで、なかなか輪に入って行けなかったりしたこともあったんです。そういう時期に聴いておきたかったなっていう曲ですし、同じ気持ちを抱えてるような人にも聴いてもらいたい」

ゆきの「桜の季節にはまだ早いですけど、この曲を聴いて幸せな気持ちになって、温かい季節を迎えてほしいなって思います!」

 カップリングのクールなテクノ・ポップ“Take Away”でごんちゃん(権田)が作詞していることも含めて新たなステージに挑戦。2月後半からは初の全国ツアーに臨み、新年も間違いなく要注目の活動を展開してくれるであろうDoll☆Elements。目標とするさいたまスーパーアリーナでのワンマン公演に向けてひた走る彼女たちのアシタを応援したい!

 

▼Doll☆Elementsの作品

2014年作『私たちいつでも君の味方だよ Doll☆Elementsです!』(DREAMUSIC)。左から、それぞれ中身の異なる〈Doll盤〉〈Elements盤〉

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