6年ぶり10枚目のアルバム。一時はティムもラーズもサイド・プロジェクトに入れ込んでいてたびたび動きがあったように思えたものだが、現在の彼らはより強固な一体感と集中力を持ってランシドに向き合っているのかもしれない。何かが大きく変わったわけではないものの、どの曲も放射状にベクトルを伸ばしまくって、楽しい曲はより楽しく、激しい曲はより激しく、メロディックな曲は極めてメロディックに、活き活きと威勢のいいサウンドを叩き出しているように思える。逆説的な表題のメッセージも、ショート・チューンを挿みながら一気に聴かせるこの感じも、とにかく最高! ここにきてまた傑作が誕生した!