ももクロ主演映画『シロメ』でも知られ、ホラーものを数々手掛ける白石晃士監督の映画『殺人ワークショップ』に書き下ろした新曲《卵のエチュード》は卵ときみを擬人化し、一見日常のひとコマを描いた様に感じるが、映画の「殺人が魂を解放する」というテーマと被らせて聴く事で、全く違う景色が見えてくる。《マイハッピーお葬式》このイントロを聴いて葬式の事が歌われると誰が思う? 彼女が敬愛してやまない早川義夫は儀式を無駄で滑稽なもの、葬式はしないでと歌っているが、北村流ではその形式に乗り虚像を認めた上で楽しむという、タブーや鬱屈さを吹き飛ばす彼女にしか歌えない歌に仕上がっている。