〈NO MUSIC, NO LIFE.〉ポスターの撮影レポート!
今回NMNL企画に登場するのは、福生の今なお点在している築70年の米軍ハウスの一棟、通称バナナハウスで福生在住のギタリスト田中克海と民謡歌手フレディ塚元を中心に結成され、日本の民謡とクンビア、ビギン、ブーガルー、カリプソ、アフロ、ルンバ、レゲエなどのラテン・リズムの融合で新たな境地を切り開き、日本のみならず海外でもNPR、ザ・ガーディアンなどから高い評価を受けている〈民謡クルセイダーズ〉。
PV撮影に合わせ、神社での撮影となったその様子は……。
今回の撮影場所は下高井戸八幡神社。こちらの神社は江戸城を作る際に工事の安全を祈願して創建されたとのことですが、昭和初期の宮司が、俗に言う面芝居の神楽の元締めだったこともあり境内に能楽堂も。今回は、その能楽堂でPV撮影があるという事でお邪魔することに。お面とも縁の神社という事で、ある意味民謡クルセイダーズに相応しい場所。
神社に到着すると、すでにPV撮影隊がセットや照明の準備中。
平日という事もあり、他のお仕事もあるメンバーの方は、少しずつ集合し、到着した順に撮影を行うという段取りのようです。
暗くなり始めた境内が照明で極彩色に浮き上がる中、収録のトップはボーカルのフレディ塚元さん。
住宅地の中という事で大きな声は出せませんが、秋の夕暮れに澄み渡る声が染みていくようで気持ち良ろし。
この後、全員集合のシーンまで時間のあったフレディさん。
今回のアルバムタイトル『日本民謡珍道中』に劣らない、民クルの南米ツアーの珍道中エピソードなどもたっぷり伺わせていただきました(笑)。
到着するメンバーに合わせ、キーボード、ホーン隊と撮影が進行。
まだ若干夜も浅い時間という事や、サルサのリズムで延々と民謡が流れる境内に、近所の方々も何事かと様子を見に来ておりましたが……なぜか皆さん見てはいけないものを見たように去っていくのでした(笑)。
夜も更けて行き……撮影はリズム隊、コーラス隊と収録が進んでいきますが、開始から既に2時間近く。
ずーっとサルサのリズムに合わせて流れ続ける貝殻節に、若干近所の目が気になり始め……本来は時間と共に寒くなってきているはずなのに、変な汗が流れるのでした……。
ようやく個人パートの最後、ギターの田中さんの撮影。この日PVのディレクションも行う田中さん。
制作スタッフや到着メンバーに指示を出したり、舞台に楽器の上げ下げ、勿論ご出演と八面六臂の大活躍。
最後は全員で大団円。
すっかりPV撮影のレポートが長くなってしまいましたが……実は、当初ポスター用の写真もここの能楽堂で撮影予定でしたが、撤収時間や照明のセッティングの関係で、急遽能楽堂隣の神社で撮影することに変更。
PV撮影の横で、神社にお祈りをする本日のカメラマン・新保勇樹さん。
実は前日もロケハンを兼ねてこちらを訪れお参りしたそうですが、そのせいか、この後撮影中にあるひらめきが起こります……。
お待たせしました……ポスター用の撮影スタート。
まずはお面パターンで。時間はすでに夜10時近く。
住宅地の中の普段静かな神社にお面をつけた集団と、骸骨のバックプリントのシャツを着た背の大きな男…という非日常的な光景に、たまたま通りかかった人も、昔話の「こぶとり爺さん」の鬼の宴会を見てしまったかのような顔をして立ち去るのでした(笑)。
(カメラマン・新保さんが着ているのは、先日訃報のあったチバユウスケさんのバンドThe Birthdayのもの。新保さんはチバさんやThe Birthdayのライブ写真なども多く撮影しています。)
最後に、お面を取って撮影することに。
ここで、カメラマン新保さんから一言。「フレディさん、すしざんまいのポーズで!」。
後で聞いた所、レイアウトした際に、フレディさんの手が広がっていると丁度NMNLの文字の上に来るという事に気が付いたとか……。グッジョブ!! お参りの御利益でしょうかww
いかがでしょう(笑)。「の~みゅーじっく~、の~らいふ~。」というフレディさんの声が聞こえてきそうな(笑)。
という事で無事撮影終了。この日撮影された“貝殻節”のPVは公開中ですので、そちらも是非。
民謡クルセイダーズの皆さん、遅くまで寒い中ありがとうございました。
最後に、境内に掲出されていたこちらを。この日にぴったりの?お言葉が貼られていました。
RELEASE INFORMATION
リリース日:2023年11月24日(水)
■CD
品番:UCCJ-9248
価格:3,300円(税込)
TRACKLIST
1. 佐渡おけさ
2. 広島木遣り音頭
3. ハイヤ節
4. 南部俵積み唄
5. 大漁唄い込み
6. 木曽節
7. 貝殻節
8. 金毘羅船々
9. ソーラン節
約6年ぶりのアルバム『日本民謡珍道中』が発売中。今作はタイトル通り〈旅〉がテーマとなっており、“貝殻節”“ソーラン節”“佐渡おけさ”など全国各地の民謡が、彼らならではのアレンジでバラエティ豊かに仕上げられています。サウンドのバラエティもこれまで以上に拡がりを見せ、ファーストアルバムをリリースして以降、彼らが民謡の可能性を追い求めて歩んできた〈珍道中〉の成果が存分に堪能できます。
LIVE INFORMATION
お正月にはリリース記念新春パーティーがCOTTON CLUBで。