年末の〈紅白〉出演も記憶に新しいが、いまの彼女が披露する現在進行形の歌はもっといい。デビュー40周年の節目を経て届いた約6年ぶりのオリジナル・アルバムには引き続き豪華な作家陣が参加。自作詞と安藤裕子の作曲による冒頭の“今日”、堀込高樹による“素敵をあつめて”という冨田恵一のプロデュース曲が、主役の歌の奥行きを引き出す意味でも出色だ。