19分超えのブラック・サバス風スラッジ・メタル・ナンバー“Pain Equals Funny”にいきなり度肝を抜かれるが、その驚きはたちまち歓びに変わる。結成から41年。USヘヴィー・ロックの権化、メルヴィンズはいまも健在だ!と。カート・コバーンに多大なる影響を与えたことからグランジの源流とも言われるが、トリッキーなリフを奏でながら、牧歌的なメロディーを朗々と歌い上げる“She’s Got Weird Arms”を挟んでからの後半は、メタルのカタルシスもしっかりと味わわせる。ただし、ツイン・リードをハモらせてもフリーキーなトーンがテクニックを凌駕するところは、やはりこのバンドならでは。