NYが生んだ孤高の自作自演シンガーによる2年ぶりの新作。ピアノの調べに乗せて痛切な言葉を儚げに歌ってきた彼ですが、今回はブリストルに赴き、エイドリアン・アトリーポーティスヘッド)の指揮のもとエレクトロニクスを大胆に採り入れています。同地産ならではの不穏な音響をバックにエルヴィス・プレスリーばりの歌唱も披露するなど、あちこちで新境地が垣間見える意欲作。何だか吹っ切れていますね!