フルレングスとしては7年ぶりとなる3枚目のアルバムも、DADARAYのえつこ(コーラス)、TAMTAMのユースケ(ギター)、山下大輔(ミックス/マスタリング)といった初作からの馴染みの面々と制作。濃厚な夜のムードと蕩けるようなメロウネスはそのままに、ネオ・ソウル~AORの独自解釈をよりエクレクティックに、エレガントに進化させている。ジャジーな転換が小粋なリード・トラック“ストレンジバード”からは90年代の黒いJ-Pop感覚も漂ってきたりと、日本語ポップスとしての強度もグッとアップ。“摩天楼のラビリンス”あたりはメトロポリタンな言葉選びも含めて最高。