先の傑作ミニ・アルバムから7か月、ついにフル・アルバムがお目見え。冒頭のEDMなシンセを採り入れたフック・ソング“パンダにバナナ”は驚いたが、初期の彼女が感じさせた得体の知れなさを思い出した。その初期を思わせる、情念をぶつける曲の爆発力は実に凄いし、性的な表現にも躊躇なく踏み込みつつ、複雑な心情(と愛情)を滲ませる振る舞いも、やはり誰にもマネできない領域。これぞ天衣無縫。