インディー・レーベルの先駆け、URCの遺産を用いてしたためられた、現代の若者への音の手紙。米国での再評価も著しい金延幸子の“あなたから遠くへ”から超ドメスティックな三上寛の“青森県北津軽郡東京村”まで、あの頃のフォーク青年たちが抱えていた悲哀や鬱憤がざわめき立つ楽曲がズラリ。選曲やアートワークを担当した曽我部恵一、さすがの慧眼である。