マイルス・デイヴィスやロバート・グラスパーも惚れた巨星アーマッド・ジャマル。様々な思考と試行により自身のアイデンティティーとするアーティストの中で、〈間〉に対する独自のコンセプトによって空間系とも呼ばれたユニークなスタイルで50年/60年代を経て、エレクトリック・ピアノに辿り着き、70年前後にフュージョン/クロスオーヴァー・ジャズへアプローチした彼の73年作品。古参に物議を醸し賛否両論を巻き起こした問題作であり、空間系スタイルをフュージョンに昇華した冒険作が初CD化。実験と冒険の果てに何を感じとれるか、あなたの耳が証明となる。ええやんええやん。