ルルーが現代を代表する3人の作曲家への委嘱作を集めたアルバム『フューチャー・ホライゾンズ』は、現代作品を通じオーボエの新たな可能性を探求。バクリのノットゥルノは、完璧な和音から無調の半音階への移行する瞑想曲。ジャレルのアクアチントは、版画の凹版技法のひとつを意味し、音の混ざり合いを表現したいという思いで作曲。そして、ルルーの愛妻バティアシュヴィリとの共演が実現した作曲家・オルガニストのエスケシュの二重協奏曲は、バッハ作品への賛辞も表現した意欲作。「創造とは究極の地平線」と語るルルーにとって、これらの作品のリリースを実現したPENTATONEにも賛辞を贈りたい。