久しぶりに開けた部屋の扉、子供の頃に使っていた部屋の扉。そっと開けて足を踏み入れ、時間が停泊したままの書棚から今の自分にとって光る宝物を探すように、TOMOOはメジャー2作目となるフルアルバム『DEAR MYSTERIES』で豊かな過去の記憶を手繰り寄せた。
思えば2023年のメジャー1stアルバム『TWO MOON』から約2年、TOMOOは、まさに快進撃と言う他ない活躍で歩を進めてきた。今年5月に開催した自身最大規模となる日本武道館公演の成功、さらに〈FUJI ROCK FESTIVAL ’25〉やMrs. GREEN APPLE主催の〈CEREMONY〉など大型ライブイベントへ多数出演。タイアップ曲を制作する機会も増え、その度に深い洞察力と色彩豊かなソングライティングで新たなリスナーと出会い続けてきた。
『DEAR MYSTERIES』では、この2年間で発表したタイアップ曲に加え、メジャーデビュー以前から披露していたものの未だ音源化されていなかった楽曲、そして現在のTOMOOがありのままを書き連ねた新曲とおよそ3つの時間軸を持つ作品が交錯している。そこでは、「日陰の豊かさを見に行きたくなった」という動機によってTOMOOが向き合った10代の記憶も顔を覗かせている。ファンキーに彩られた『TWO MOON』とは異なる、J-POPのマナーに即したバラードが存在感を放つ本作は、TOMOOというシンガーソングライターにとっての原点と到達点を同時に指し示している。
今回はアルバムの発表に合わせTOMOOにインタビュー。まずは『DEAR MYSTERIES』というタイトルに込められた真意から、心境の変化や彼女の考える〈J-POPらしさ〉に至るまで、奥へ奥へと探求していく。『DEAR MYSTERIES』のサブテキストとして、共に楽曲の表情を見つめながらご一読いただきたい。
※このインタビューは2025年11月25日(火)に発行予定の「bounce vol.504」に掲載される記事の拡大版です

さりげなくて身近なものの中に宝があったりする
──まず最初に驚いたのがタイトルです。『DEAR MYSTERIES』ということで、何か確固たるコンセプトがあるのではないかと。
「タイトルは……締切の日に決めました(笑)。というのも、音源制作がギリギリだったので、曲目が出揃ったのも遅かったんですよ。個人的には曲を眺めてタイトルを決めたかったんですよね、なので『DEAR MYSTERIES』というのは名付けたばかりなんです」
──なるほど。
「曲のキャラクターから共通項を考えた時、何か掴めそうで掴めないものというか、秘密めいているものを追求している曲が並んでいると思ったんですよ。それに、このアルバムには〈つつむ〉ようなニュアンスが何度も表れていることに気づいたんです。例えば“Present”は包み紙で中が見えない状態になっていますし、“雨粒をつけたまま”という曲には〈でもかばんの中は/コーヒーのいい匂い/だれかがさがすわけもないけど/わたしだけの秘密さ〉という歌詞もあります。私の鞄の中にはコーヒー豆の袋が入っていて、それが雨降りの日にも濡れないような自分の心のワクワクみたいなものを表している。でもそれが他の人から見えることはない、みたいな。そういう〈外からは見えない宝〉みたいなイメージをひっくるめた時に、〈MYSTERY〉っていう単語は合うかもしれないなぁって、ふと浮かんだんですよね。
最初はそのまま『MYSTERY』に決まりそうだったんです。けど、いざタイトルを提出する時に〈もう一声ないかな?〉みたいな雰囲気になって。〈MYSTERY〉っていう言葉だと流石に意味が広すぎると思ったんですよね。そうしたら突発的に〈親愛なる〉という意味での〈DEAR〉が浮かんできて。 それによって曲の対象がクリアになるというか、私の作曲のあり方と重なる部分を表現できたような気がしたんです。誰かに手紙を書いたり、吐露したり、時に呼びかけてみたり。そういう切実さを出したかったんですよね。
そして最後に、個人的な思い出が個々の曲にあることも踏まえて、それを尊重するために複数形の〈S〉を付けて『DEAR MYSTERIES』というタイトルになりました」
──隠されたものを隠された状態のまま出すというアイデアはジャケットにも表現されているように感じました。昔読んだ「ミッケ!」を思い出すようなアートワークというか。
「わかります、『ミッケ!』みたいですよね(笑)。『ミッケ!』ってその先に見たいものがあるっていう、奥の方まで探したいっていうワクワクが重要な要素としてあると思うんですよ。作品の奥まり感、みたいな。
しかも、そこにある全てが財宝とかいうわけではなくて、重厚感のあるアイテムからプラスチック製の軽やかなものまで、雑多なものが集まっていることが重要なんじゃないかと。自分が音楽を作るときに足がかりにするモチーフも、さりげなくて身近なものだったりするんですよね。その中に宝があったりするんですけど」

薮の中や日陰の豊かさを見に行きたくなった
──前作の『TWO MOON』はメジャー1stアルバムということもあり、これまでのキャリアの集大成のような作品でしたよね。その点、『DEAR MYSTERIES』は今のTOMOOさんにとってどのような位置付けになったと思いますか?
「『TWO MOON』からの2年間で人の目や耳に触れる機会が増え、以前より私のことを知ってくれる人が多くなった中で、自分のマインドもオープンになっていったと思っているんです。メジャーデビューを境にしてライブも怖くなくなり、朗らかにお客さんと向き合い、自分を日の下に晒して見せられるようになったというか。曲調もどちらかと言えば元気なものが多かったですし、こういうインタビューでも自分の思っていることを言えるようになったんですよ」
──ええ、はい。
「でもなんというか……それって〈これ以上行ったら危険だぞ?〉みたいなゾーンがない公園なんじゃないかと。そこで自然な心の動きとして、何があるかわからない薮のような場所もむしろ見てみたくなっちゃったんです。
日陰にコケが生えているのとか、ちょっと怖いけどワクワクするじゃないですか。地元のゼニゴケとか、小さい頃からなんとなく見てたんですけど、よく見ると怖いというか……」
──(手元のPCで画像を検索する)あー、確かにこれは……。
「やめましょうやめましょう、なんちゃらフォビアの方が見たら危ない(笑)!」
──確かに(笑)。集合体恐怖症の方は調べないでください!
「すみません(笑)。とにかく、一緒に何かを作るスタッフやミュージシャンとの関わりが増えて、オープンに言語化できるようになった今、言葉をあまり持っていなかった時代の自分を思い出したくなったんです。10代や子供の頃に出会った日陰の豊かさを見に行きたくなったんですよね。『TWO MOON』以降にタイアップのお話を頂き、人とのコミュニケーションについて肯定的な希望を発信する一方で、ちょっとスッキリしない部分にも手を付けたくなったんです」

孤独じゃない歌とも言えるし、孤独な歌とも言える
──『DEAR MYSTERIES』は前半にタイアップ曲が固まる一方、後半には過去の未音源曲をはじめとした、ピアノの弾き語りを中心にした曲が並んでいます。“餃子”だけタイアップ曲に挟まれた形で収録されていますが……。
「“餃子”は誰にも頼まれていないですね、未来の餃子タイアップソングということで(笑)」
──(笑)。公園で喩えるなら、後半はそれこそ藪の中にズブズブ入っていくような印象でした。
「自然とこうなったんです。タイアップ曲を収録することは最初から決まっていたので、そこから全体を考えた時に、まだ音源にしていなかった古いものから何曲か入れることにして、あと2、3曲は最近の私のテンションのまま書き下ろすことにしました。それから曲同士の相性を考えてこの並びにしたんです」
──特にラストの“高台”。数年前から披露していた曲でありながら、アルバムでは一番奥に据えられていて、孤立しているけど誰かが確かに立っている光景が浮かぶというか。
「“高台”は特に古いですね、高校生の頃に作った曲なんです。ただ2番の途中で書けなくなって、それから19歳を迎えてブラッシュアップしたことにより完成したというか。改めて聴いてみて、言葉は少し幼いですけど、この曲には合唱曲のような普遍性があると思ったんですよね。ここにあるのは10代の気持ちだけど、大人になって歌ってもいいニュアンスがあるんじゃないかと」
──〈高台に立つぼくを呼んでる〉という歌詞は10代の切実な気持ちが表現されているようにも聞こえます。
「その歌詞は高校生の頃に書いたままですね、高1だったんじゃないかな。“高台”は〈孤独だけど、孤独じゃないかも〉って密かに思っている人の歌なんです。吹く風の涼しさのコントラストとして街の灯があるように、ひとりぼっちの心細さと振り返ったときに浮かぶ〈あの人の優しさは本当だったのかな〉っていう安心が同居している様というか。これは孤独じゃない歌とも言えるし、孤独な歌とも言えるんじゃないかと」
──“高台”は小西遼さんの編曲ですよね。昔からあった曲にどのようなオーダーをして今の形になったのでしょうか?
「東京の郊外の景色をイメージしていたんです。私が育った街はまさに郊外だし、小西さんも同じような景色のところで育ったらしいんですよね。特に私の場合は、見渡す限りの自然ではないけど、ちょっと丘になっている場所がある、みたいな。
それとジブリ映画やその音楽を担当した久石譲さんからも影響を受けているので、自分にとってエバーグリーンなものを今歌うために、音楽面でもルーツを出せたらいいなって話していたんです」
──わかります。
「それに、“高台”は10代の歌なので、例えば夕方に道を歩いている時に吹奏楽部の練習の音が中学校から漏れて聞こえてくるような、そういうニュアンスも出したかったんですよ。私自身は吹奏楽部ではなかったので、あくまで漏れてくる音を聴いているだけなんです。でもその音ってとても安心するし、自分を育ててくれた街と何か繋がっているような気さえするんです。小西さんにはそういうイメージも伝えました」

TOMOOが考えるJ-POPの定義は〈甘辛〉
──『TWO MOON』ではブラックミュージックからの影響を反映したアレンジが多かったですけど、『DEAR MYSTERIES』ではよりJ-POP的な楽曲が増えた印象です。本作にも様々なアレンジャーが参加していますが、それぞれどのようなオーダーで制作を進めていったのでしょうか?
「曲がフラットな状態から始まってブラックミュージックとJ-POPに枝分かれしていったのではなく、そもそも楽曲の構成自体がJ-POP的なものが多かったんですよ。“あわいに”は個人的にJ-POPだと思いますし、“コントラスト”と“エンドレス”もめちゃくちゃJ-POPだなって。
特に“コントラスト”は高校生が主人公の青春モノである『アオのハコ』という作品から生まれたものだったので、それに合わせて自分にとっての10代の頃の感覚を呼び覚まそうとしたんです。そうしたら自ずと当時聴いていたJ-POPが出力されたんですよ」
──なるほど、面白いですね。
「それでアレンジも小さい頃から観ていたアニメの編曲を担当されている江口亮さんに頼みました、〈最初にアニメの曲をやる時は江口さんに頼む〉って決めていたので。
個人的にカラッとした風景を描きたい時は自分に根付いたブラックミュージックを選択したくなるんですけど、冷たくて湿度のある風景を想定しているとブラックミュージックから離れていく傾向にあるんですよね。“高台”なんかは古いJ-POPというか、もはや合唱曲ですし(笑)」
──元々抱えていたもののうち、様々な要素が重なって今出てきたものがJ-POPであると。
「はい、複合的な理由でこうなったんですよ。Jの景色しか知らない状態で作っていた昔の曲を投入したのと、頂いたチャンスのテーマがあんまりブラックミュージックの景色じゃなかったっていう。“エンドレス”もタイアップのお話を頂いた『全領域異常解決室』がテーマ的にファンキーではないし、ピアノ弾き語りがいいっていう判断になったんです。
“LUCKY”はブラックミュージックがベースなんですけど、サビでは『CITY THE ANIMATION』をイメージして、子供の頃に観ていたアニメのエンディングに求めている大衆感みたいなのを入れた結果、J-POP的になったと思っています。
それと、〈TOMOOってこんな感じなのかな〉っていう薄ぼんやりとした像が『TWO MOON』によって見えてきたと思うんです。ちょっとファンキーな雰囲気なのかな、みたいな。その反動も若干あるんじゃないかって。なので自分の好みが変わったわけではないです。例えば『DEAR MYSTERIES』だと“Present”はディキシーランドジャズを意識したのもあって、楽曲自体が洋楽チックな作りになっています」
──この機会に、TOMOOさんが考える〈J-POP的〉なものについて伺いたいです。J-POPは定義も広いですし、音楽的な側面から見ればブラックミュージックの要素もJ-POPの中には組み込まれている。なのでTOMOOさんがどのような想定をしてJ-POPを作っているのか気になります。
「んーーー……歌謡み? 歌謡みが残っているかどうか、ですかね」
──〈歌謡み〉ですか。
「メロディーラインが洋楽っぽくないというか、〈英語は当てはまらなそう〜〉みたいな高低差があるのがJ-POPなんじゃないかと。シンプルに反復するんじゃなくて、メロディーに山谷があるんですよ。景色の展開もあって、山の次は川です、川の次は野原です、その先で丘になって海まで行きました……みたいな。そういうのって洋楽的じゃないと思います」
──なるほど。
「それと、メロディーの高低差による味の濃さですよね。J-POPって甘辛じゃないですか? 〈塩とコショウだけでいけるやろ〉じゃなくて、醤油と砂糖とみりんとお酒の応用によって味付けされているというか。すき焼きなのか焼き鳥なのか、それとも照り焼きやみたらし団子なのか、っていう。そういった料理に甘さと辛さが同居しているように、J-POPにも温かさと切なさが同居していると思うんです。そしてその割合は決まっていて、ハッピーとシリアスが絶妙にミックスされる塩梅は必ずある。それを表現しているものがJ-POP的なんじゃないですかね」

高木祥太との10年越しの宿題
──J-POPのタレ、わかります。その観点で『DEAR MYSTERIES』を聴くと、個人的により印象的に聞こえるのは、高木祥太さんの担当した2曲(“ナイトウォーク”と“餃子”)で。とてもライトで、タレとは別の味というか……。
「そうですね、全然違いますね(笑)」
──どのようなオーダーをしたんですか?
「“ナイトウォーク”は私が20歳の時、ライブで弾き語りの拙い演奏を観た高木さんが気に入ってアレンジを提案してくれた曲なんです。当時の高木さんは今みたいにアレンジやDTMがバリバリできるようになる前だったんですけど、私が自室で録ったピアノと歌だけのデモを送ったら頼んでいないのにDTMでバンドアレンジを作ってきて。〈おぉ……わ、若いな〉みたいな(笑)。たぶん高木さんがアレンジを始めたばかりだったのもあって、荒削りで今よりもっと血気盛んな感じの、〈なんじゃこりゃ!〉みたいなバージョンだったので、それでなんとなく一度寝かせてたんですよね。
それから私がデビューして、高木さんに何曲も担当していただいた中で、〈あと1曲、やってなかったよね〉って気づいたんです。それで“ナイトウォーク”をお願いしたんですよね。 あの時から既に10年経っているので、リアルタイムで表現していた若さはもうないけど、当時の視界の狭さから生まれていた豊かさや妄想も大事にして、30歳なりに作ろうって決めました」
──“餃子”はよりはっちゃけてますよね。
「“ナイトウォーク”のボーカル録りの日に〈アルバムに入れたいけど、まだ全然出来てない曲があるんだよね〉って話を高木さんにしたら〈やってもいいよ?〉と言ってくれたんですよ。それで、〈マジで? 甘えちゃうけど?〉って(笑)。そうやって“ナイトウォーク”を作った楽しい雰囲気のまま“餃子”に雪崩れ込みました。〈これがアルバムに入ったら絶対楽しい!〉っていう使命感で録ったんです」
──そんなノリだったんですか。今年の頭にXで餃子の話をしている日がありましたよね。そのタイミングで生まれた曲かと思ったのですが、実際はどうなのでしょうか?
「いえ、2年くらい前から餃子に関する曲を書こうとは思っていたんですよ。スタッフの方も〈餃子の曲、待ってます!〉って事あるごとに言ってくれて(笑)。ただ、最終的には高木さんが背中を押してくれたんです。“餃子”の出来かけのサビを聴いて〈TOMOOらしい〉と言ってくれたんですよね。その時点で私らしいと感じてくれるならその箇所は大事にされるだろうと思い、外側のアレンジは任せました。なのでアレンジは上がってきたものをほぼ一発でOKにしましたね。気づいたら使われている楽器が増えていました(笑)」

言語化できない情緒
──アレンジという点でさらに驚いたのは“Lip Noise”です。一度ブレイクが入って、四つ打ちになるという。言葉のハメ方には復活後の宇多田ヒカルに近いセンスを感じました。
「元々は2番のサビが終わった後に、“エンドレス”のように清らかで静かなパートを挟み、後半のアカペラに繋がる構成だったんです。ただ、音楽的な欲望として、〈ここでいきなりリズムが入ってきたら、今までのライブとは違うシーンを作れるんじゃないか?〉って思いついたんです。
それで歌詞を詰めていくうちに、2年前の〈Walk on the Keys〉というライブに合わせて書こうと思っていた“Lip Noise”の別のパートとも繋がるものが見え始めて。ワードは唐突なものが多いかもしれないけど、言語化できない情緒の面では地続きというか」
──以前のインタビューでは「ループ主体のダンスミュージックを作りたい」といった趣旨のコメントも残していましたよね。“Lip Noise”ではその願望が結実したようにも感じました。
「どうなんでしょうか。リズム専攻でやりたい欲望は未だにあります、むしろまだできていないと思ってるんです。先ほど話したことと絡めると、ブラックミュージック的なリズム専攻の曲でアースカラーの温かい感じを表現してみたいんですよ。ただそのやり方はまだ浮かんでないんです。
“Lip Noise”に関しては、〈Walk on the Keys〉というライブのイメージから考えたんです。ピアノの白と黒が連続する景色と、光と影が繰り返される夢の中を抜けていくような非現実感を重ねたんです。それでメロディーが冷たくループしているから、それに合わせてリズムを考えたんですよね。なので順序としてはメロディーが先なんです」

少年性を呼び覚ませてくれる大事な人
──なるほど。“餃子”に“Lip Noise”と、アルバムに合わせて完成した楽曲はどれも新しいチャレンジが持ち込まれていますよね。『DEAR MYSTERIES』ではもう一曲、“ハックルベリー・フレンド”が書き下ろしの新曲として収録されています。
「はい、ギリギリに書き下ろしました」
──“ハックルベリー・フレンド”の歌詞は『DEAR MYSTERIES』の主題に最も強く結びついているように感じました。10代の頃の記憶を思い返しているというか。
「そうですね。童心を失いそうだけれど、それでも大事にし続けているというか。そもそも、〈ハックルベリー・フレンド〉という言葉は“Moon River”の歌詞からなんです。〈We’re after the same rainbow’s end / Waiting ’round the bend / My huckleberry friend / Moon River and me〉というパートですね。
『TWO MOON』では月がキーワードになっていますし、川も私にとっては大事な景色なんですよ。育ちが川のそばだったんですよね。しかも“Moon River”には虹が登場するように、“Super Ball”で虹色について歌っている。そういうこともあって、自分にとって“Moon River”は馴染みのある曲だったんです。寝室で録音した“Moon River”をライブのSEにも使っていましたし」
──ええ。
「なので“ハックルベリー・フレンド”ではその続きとして、“Moon River”の歌詞からインスピレーションを得て書きました。幼なじみや地元の友達とかじゃなくても、大事にしている自分の中の少年性を呼び覚ませられる人といれば、その2人は子供同士でいられるというか。そういう自分にとって大事な人のことを、〈ハックルベリー・フレンド〉と呼んでいるんじゃないかと」
──それはご自身の経験とリンクして生まれた解釈なんですか?
「そうですね。というより、自分は10代じゃないので、30歳なりに10代というものを書いてみました。10代を懐かしんでいるというか、30代なりの距離感ですよね」

パワーに満ちて自由な30代
──10代に関する姿勢というのは、先ほどのJ-POPに関するお話とも共通しているように感じます。『DEAR MYSTERIES』でそういったテーマを取り上げた今、次にチャレンジしてみたい題材は何ですか?
「何個かあるんです。大人になって出会った人たちの苦労している姿や温かい関わりに関しては形に残したいんですよね。瞬発的な関係ではなく、持続していく関係の難しさを書いてみたいです。
あと、10代って刹那みを伴っていて郷愁を誘うものだと思ってたんです。でも、そもそも私の10代はアンニュイだったし、インドアな人間だったので、〈あの頃は若くて元気だったなぁ〉とか、そういうのはないんです(笑)。むしろ私は30代から〈うわー!〉っていうパワーが出る予感がしていて、今の方が自由だと思っているんです。“Grapefruit Moon”で歌っている通り、今だからこその自由って絶対ある。だから……BPMが速い曲を書こうと思ってるんですよ」
──おぉ!
「速い曲が、実はそんなにないんです。テーマはまだわからないですけど、ラブソングにしたって〈速っ!〉みたいな曲というか。世間的に見てそうでもないかもしれないけど、TOMOO的には速い曲を書きたいんですよね。『DEAR MYSTERIES』で吐き出したことによって、今はそっちの方向にも行けるような気がしているんです」
──それも誰かの10代なり20代なり30代を救うような気がします。
「ですね、だといいなぁ」
RELEASE INFORMATION
リリース日:2025年11月12日(水)
■CD+Blu-ray

品番:PCCA-6441
価格:6,490円(税込)
■CD+DVD
品番:PCCA-6442
価格:6,490円(税込)
■CD Only
品番:PCCA-6443
価格:3,520円(税込)
TRACKLIST
CD
1. Present
2. あわいに
3. 餃子
4. コントラスト
5. エンドレス
6. LUCKY
7. 雨粒をつけたまま
8. ナイトウォーク
9. ハックルベリー・フレンド
10. Lullaby to my summer
11. Lip Noise
12. 高台
Blu-ray / DVD
DISC 1
TOMOO Live at 日本武道館 2025.05.23
1. Ginger
2. Friday
3. 恋する10秒
4. 夢はさめても
5. らしくもなくたっていいでしょう
6. 地下鉄モグラロード
7. ナイトウォーク
8. 17
9. コントラスト
10. あめ⽟
11. Your Friend
12. ⾦⾊のかげ
13. ⾬でも花⽕に⾏こうよ
14. ベーコンエピ
15. Grapefruit Moon
16. Cinderella
17. ⾵に⽴つ
18. HONEY BOY
19. オセロ
20. エンドレス
21. Super Ball
22. LUCKY
23. POP’N ROLL MUSIC
24. Present
DISC 2
Documentary from TOMOO Live at 日本武道館 2025 - Beyond the Sound -
■CDショップ特典
TOMOO New Album『DEAR MYSTERIES』を下記対象店舗でご予約購入いただくと、先着で店舗別オリジナル特典をプレゼントいたします。
・タワーレコード/オンライン:スマホサイズステッカー
ほか
※特典は数に限りがございますので、発売前でも特典は終了する可能性がございます
※一部店舗に取扱いのない店舗がございます。ご予約・ご購入時にご確認ください。
※ECサイトでご予約の場合、特典付き商品をご希望の場合は必ず特典付きカートからご注文ください
■TOMOO New Album「DEAR MYSTERIES」特設サイト
https://tomoo-dearmysteries.com/
リリース日:2025年11月12日(水)
品番:PCJA00196
価格:5,830円(税込)
2枚組/30cm LP
TRACKLIST
Side A
1. Super Ball
2. オセロ
3. Ginger
4. 酔ひもせす
Side B
1. Grapefruit Moon
2. 17
3. ベーコンエピ
Side C
1. Cinderella
2. Mellow
3. 夢はさめても
Side D
1. HONEY BOY
2. 窓
3. 夜明けの君へ
LIVE INFORMATION
TOMOO HALL TOUR 2025-2026 "DEAR MYSTERIES"
2025年11月21日(金)栃木・栃木県総合文化センター メインホール
2025年11月30日(日)兵庫・神戶国際会館こくさいホール
2025年12月12日(金)北海道・札幌市教育文化会館
2025年12月14日(日)宮城・仙台 東京エレクトロンホール宮城
2025年12月26日(金)愛知・名古屋 愛知県芸術劇場大ホール
2026年1月10日(土)広島・上野学園ホール
2026年1月24日(土)福岡・福岡サンパレスホテル&ホール
2026年1月31日(土)石川・金沢 本多の森北電ホール
2026年2月10日(火)、11日(水・祝)大阪・中之島 フェスティバルホール
2026年2月27日(金)。28日(土)東京・有楽町 東京国際フォーラム ホールA
■チケット料金
全席指定:8,800円(税込)
■公演に関する注意事項
※チケットの転売/譲渡禁止。転売/譲渡が発覚した場合は、いかなる理由があろうともご入場をお断りします
※ご当選されたご購入者様以外は、いかなる理由でもご入場いただけません
※チケットの転売/譲渡行為防止の観点から、ご入場時にIDチェック(本人確認)をさせていただく場合がございます。ご来場の際は、顔写真付き公的身分証(運転免許証、パスポート等)を必ずご持参ください。顔写真付き身分証をお持ちでない方は公的身分証を2点(学生証、健康保険証、住⺠票など)ご持参ください
※6歳以上有料。ただし座席が必要な場合は5歳以下でも、1名につき1枚のチケットが必要です。小さいお子様にはイヤーマフのご利用を推奨いたします
■TOMOO HALL TOUR 2025-2026 “DEAR MYSTERIES” 特設サイト
https://tomoo-hall25-26.ponycanyon.co.jp/
PROFILE: TOMOO
東京都出身。シンガーソングライター。6歳よりピアノを始める。のちに、聴いたことがない楽曲の歌詞に自分で即興のメロディをつけて歌って遊んでいたことなどをきっかけに、作曲に興味を持つようになる。中学校に入り、オリジナル曲の制作を開始。その後、本格的に音楽活動をスタートさせる。2022年8月3日、ポニーキャニオン/IRORIよりメジャー1stデジタルシングル“オセロ”をリリース。2023年9月27日、1stアルバム『TWO MOON』をリリース。2025年5月、自己最大規模となる日本武道館でのワンマンライブを開催。
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