TechnoByobu〈Ghost in the Shell 義体(Gitai)〉

最先端のビジュアルを500年以上の伝統を誇る箔工芸を用いた屏風として再構築する、ユーマ株式会社による新世代のアートピース〈TechnoByobu〉(テクノ屏風)。YMOのアルバムアートワークをモチーフにした第1弾〈TB-01 : Electronic Fan Girl〉が話題になったが、その新シリーズ〈TB-02 : The Ghost in the Shell〉が2026年1月30日に発売された。

新作は、世界的にヒットしているSF作品「攻殻機動隊」(士郎正宗/講談社)のビジュアルを使用。開催中の〈攻殻機動隊展〉や放送を控える新作TVアニメーション「攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL」で盛り上がる今こそ手に入れたい作品になっている。

今回Mikikiは、〈TB-02 : The Ghost in the Shell〉の世界にダイブ。実物を見て、製作背景を聞いた取材をもとに、ライター北野創に綴ってもらった。 *Mikiki編集部


 

TechnoByobu〈​The Ghost in the Shell 魂魄(Konpaku)〉

あなたは何度でも「攻殻機動隊」にゴーストをハックされる

我々は何度この作品にゴーストをハックされるのだろうか。

1989年、漫画家の士郎正宗による原作コミックが漫画誌「ヤングマガジン海賊版」にて発表されて以来、35年以上にわたって世界中の人々のイマジネーションとクリエイティビティを刺激してきたサイバーパンクSFの金字塔的作品「攻殻機動隊」。本作で描かれる義体化・電脳化・AIなどのSF的想像力を膨らませたテクノロジーは、作中の時代として設定された2029年を目前に控えた現代において、かつてほど距離を感じさせないものとなっており、より深い実感を伴って未来への示唆を与えてくれる。現実が「攻殻機動隊」の世界に迫りつつある今、本作は、昨年に世間を騒がせたタブロイド的な某予言漫画などとは異なる、隠喩的な意味での〈予言書〉として、さらに存在感を増すことだろう。

そんな「攻殻機動隊」の世界を履修あるいは復習するのに絶好の機会が、間もなく訪れる。2026年7月、TVアニメ最新作「攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL」の放送がスタートするのだ。アニメーション制作はサイエンスSARU、監督はTVアニメ「ダンダダン」の副監督を務めていたモコちゃん、シリーズ構成・脚本はSF小説家としても知られる円城塔が担当。音楽スタッフに目を向けると、映画「竜とそばかすの姫」やアニメ「血界戦線」シリーズなど数々の話題作を手掛ける岩崎太整が音楽監督を務めるほか、CRCK/LCKSのリーダーで近年は2025年大阪・関西万博の開会式の音楽監督でも注目を集めた小西遼、monologやU-Key名義の活動でも知られるYUKI KANESAKAが共同制作で名を連ねている。主要制作陣の並びだけでも期待が高まるが、先日公開されたプロモーションビデオ第1弾を確認するに、キャラクターデザインや絵柄のタッチは士郎正宗による原作コミック版に準拠したものになっており、これまで数度にわたり制作されたアニメシリーズとは趣きの異なる作品になりそうだ。