ラスタ・リヴァイヴァル・ムーヴメントの担い手としてジャマイカ国内外で旋風を巻き起こし、ミック・ジャガーやクエストラヴも骨抜きにしている22歳のシンガー、クロニクスによる10曲入りのEPが登場です。フレディ・マクレガー“Leave Yah”を下敷きにした冒頭曲(手掛けるはキング・ジャミーの息子であるジョン・ジョン!)、アイニ・カモーゼ“Wings With Me”をリメイクして特大ヒット中の“Here Comes Trouble”、60sスカ調で軽快に攻める“Rastaman Wheel Out”など、温故知新なナンバーがズラリ。力強くもしなやかなヴォーカルを震わせ、〈ポスト・Iウェイン〉〈ガーネット・シルクの再来〉なんていう期待の声に全力で応えています。控えめに書いても10年に一度の才能でしょう。痺れました。