2年ぶりの新作は、スティーヴィー・ワンダーへの敬愛が溢れるメロディーと、多彩な楽曲とゲストによるガンボ感という彼の持ち味が、過去最高にたっぷりと詰め込まれたアルバムだ。軽やかなフュージョン・ソウル風の“Please Don't Walk Away”、アウトキャスト曲のあのホーンがループする賑々しい“My Peace”、クロニクスと歌う陽性レゲエな表題曲、スティーヴィーとナズを迎えた“Be Like Water”、ジル・スコットとアレックス・アイズレーを伴った穏やかなソウル“Still Believe”などなど盛り沢山ながら、どの曲にもPJ流の滋味と温かみと親しみが満載。随所に聴こえるホーンが彼の地元のNOLA感を醸すのも良い。ポジティヴなゴスペル曲“The Better Benediction”で締める流れも快い一枚だ。