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個性の異なるアーティストが混ざり合い、感動を届ける

――アフロさんの出演はどのような経緯で決まったのでしょうか?

内堀「二子新地のフェス(〈二子新地リバーサイドフェスティバル〉)に出店したとき、僕はお店の裏で作業していたんですが、アフロさんの歌声がそこに届いて、引き込まれたんです。思わず立ち上がって見に行って、〈届く人なんだな〉と強く感じました。

僕たちの会社としても〈感動を届ける〉という思いを大事にしている中で、その届く力を持っている方と一緒にやりたいと思ったんです。長野との縁もありますし、このフェスにとって欠かせない存在だと感じて、お声がけしました」

――〈SCRAMBLE FES〉には、7組のアーティストが出演します。アフロさんはソロと天々高々で出演されますが、他の出演アーティストとの接点や交流はありますか?

アフロ「曽我部(恵一)さんは、MOROHAの初期作品を出してくれたレーベル(ROSE)の方なので、まさに引っ張り上げてくれた存在です。

それと、このフェスのおもしろさは、いわゆる現場でやってきたアーティストと、SNSを主戦場にしているアーティストが同じ場にいること。これって意外と混ざりにくいんですよね。だからこそ、そこが交わるならすごく大きなことだと思うし、その混ざり方自体がこのフェスの個性になるんじゃないかと感じています」

――年代や音楽性もバラバラなアーティストが集まっていますが、アーティストのブッキングにはどんな意図があるのでしょうか?

河合「まさにその〈混ざり方〉を見たいというのが大きいですね。音楽シーンを引っ張ってきた方々と、SNSをきっかけに広がっている新しいアーティスト、その両方に同じ場で出演いただくことで、何が生まれるのかを見てみたいんです。

僕自身がSNSの領域に関わっていることもあり、そこから広がる音楽のあり方と、これまでのシーンが交わる場をつくりたいという意図でお声がけしています」

アフロ「ライブハウスのシーンって、これまで積み重ねてきた独特の価値観や空気感があるじゃないですか。そこにSNS発のアーティストが入ってくると、〈どんなもんだろう〉と構えて見られることもあると思うんです。

そういう意味では、かなりシビアな挑戦でもある。だからこそ、それを成立させるためには、主催側がどう受け止め方を提示できるかも重要になってくると思っていて。どうやってお客さんの気持ちをほぐして、〈いろんなものが交わる場なんだ〉と受け入れてもらえるか。そこはすごく難しいけど、同時にやりがいのある部分でもあると思いますね」

――movelのみなさんは平均年齢21.5歳という若いクリエイティブ集団ですが、その感性はどのように反映されていますか?

内堀「約100人いる従業員のほぼ全員、オールmovelで、このフェスに向けて準備しています。アーティスト、フード、アート、デザインなど、それぞれの担当を若いメンバーが主体になって動かしています。

これまでは企業の支援が中心で、個々の〈やりたい〉を全面的に出す機会は多くなかったんですが、このフェスではそれをしっかり発揮できる場にしたいと思っています。若いメンバーが自分たちの感性でつくり上げていくことを大事にしています」

河合「グッズやコンセプト、ロゴやキービジュアルも含めて、全部自分たちでつくっています。若い世代の感性そのものを、このフェスにインストールしている感覚ですね」

 

観客と演者もスクランブルし、五感すべてで楽しめる場

――さまざまなカルチャーが交差する〈SCRAMBLE FES〉を、来場者にどのように楽しんでほしいですか?

内堀「〈SCRAMBLE FES〉は、音楽だけでなく、自然の空気や匂い、食、アート体験など、五感すべてで楽しめる要素を揃えています。その上で生まれる第六感的なものが、イベントの一体感やスクランブル感に繋がると思っています」

河合「あとは、出演してくださるアーティストのみなさんも、同じ会場にいる1人の人間として、混ざり合えるような空気をつくりたいなと思っています。

ステージに立つと〈演者〉と〈観客〉に分かれてしまうけど、そういう関係だけじゃない時間もあっていい。例えばアフロさんが普通にカレーを食べているような光景も含めて、その場全体で楽しめるフェスにしたいですね」

アフロ「そこは難しいよね。俺はプロを辞めて、アマチュアになったから(笑)。なので、親しくなることで、ファンじゃなく友達になっていくことも肯定的だけど、アーティスト全員がそうとは限らない。あえて線を引く人もいると思う。

だから、それを自然に崩せるような仕掛けが必要なんだろうなと思いますし、その一つとして呼ばれている感覚もあります。自分が率先して屋台のご飯を食べるとか(笑)」

河合「ぜひお願いしたいです!」