©Norman Seeff

イーグルス珠玉の名盤『One Of These Nights』が50周年!

 これまで何度も僕らにさよならを示唆してきたイーグルスだが、先ごろのTVインタヴューでドン・ヘンリー(ヴォーカル/ドラムス)がこぼした率直な言葉、〈もしかするとイーグルスとして最後の年になるかもしれない〉という発言にはこれまでとはどこか違う響きがあった。テデスキ・トラックス・バンドを前座に据えたツアー日程も発表されて話題性は十分。だが同時に、最後の航海になる可能性をどうしても思わずにはいられない。なんたって来年ヘンリーは傘寿を迎えるのだ。それを思えば、楽観視はかなり厳しい。

 この10年、グレン・フライ(ヴォーカル/ギター)という大きな支柱を失って以降もその名を風化させることなく、現在進行形の伝説として更新し続けてきた彼ら。名作を再現する〈ホテル・カリフォルニア・ツアー〉が興行収入ランキングで上位に位置するなど、作品発表が途絶えてもなお揺るがぬ人気を証明してみせたわけだが、アメリカン・ロックの頂点に居続けること自体が彼らの偉大さを雄弁に物語っているとも言えよう。そしてその存在感は過去の栄光に閉じることなくいまも確かに広がり続け、ノア・カーンやフィービー・ブリジャーズといったフォーク~カントリー系のミュージシャンの作品には、彼らならではのハーモニーの感触や風景を呼び起こすソングライティングの美学が形を変えながら息づいているのを発見できたりもする。