自身の故郷を表題に冠し、ナッシュヴィルとダラスで録音した15年ぶりの新作。ここには南部人としての原点を見つめつつ、ずっぽりカントリー・ミュージックに浸かるドンがいる。きっとイーグルスがイーグルスらしかったあの頃に思いを馳せる人も多いかと思うが、年を重ねたぶんだけ音楽の味は濃く、多様な要素が練り込まれた洗練度の高いサウンドを展開。“Lyin' Eyes”のようなメロディーを持つ“Waiting Tables”、60sテイストの“Take A Picture Of This”など泣ける曲揃いで、やりたかったことをやっている喜びが全体から溢れ出ているのが何より良い。とか言いつつ、ミック・ジャガー、ドリー・パートン、ミランダ・ランバートら次々と登場する豪華ゲストにあれこれ目移りしっぱなしなんだけど。
ドン・ヘンリーの15年ぶり新作は、ミック・ジャガーやドリー・パートンら迎え多様な要素練り込んだ洗練度高いサウンド展開&泣き曲揃いの一枚
Capitol/ユニバーサル