『Trailer Park』の発表から30年というタイミングで届けられた4年ぶりのニュー・アルバム。高い評価を得た前作『Weather Alive』に続いてセルフ・プロデュースを手がけ、トム・スキナーやニック・ハキムらと共にジャズやアンビエントを織り込んだ瞑想的なサウンドをさらに押し広げた作品に仕上がっている。ふとキャロル・キングの横顔がよぎったりもするメロウな“Waiting”をはじめ、後半に進むにつれて円熟したソングライターとしての魅力がより鮮やかに浮かび上がる構成も素晴らしい。親密な温もりと雄大なスケール感を併せ持ち、彼女の音楽世界が新たな広がりと深みを獲得したことを印象づける秀作だ。