例年より寒い冬、アツいのからいきましょう。まずは別項のオーティス・クレイ『Live!』と同タイミングで復刻されたのが、68年作『Golden R&B Memphis Sound』(ビクター)をはじめとするハウス・ロッカーズの3タイトル。東京は立川の米軍キャンプに駐留していた黒人兵たちによって結成され、赤坂のディスコ〈MUGEN〉の箱バンでもあったというバンド。いわゆる〈和製洋楽〉のテイストも帯びつつ、当時の愛好家やイケてる遊び人(?)たちにソウルの洗礼を施した存在なのですね。69年作『Dig!』(ビクター)とライヴ盤『A Soul Evening With The House Rockers』のいずれも、装丁の再現や詳細な解説によって往時の雰囲気を伝えてくれるはず。
で、オーティス・クレイにも通じるサザン・ディープものでは、コレクター垂涎だったフレディ・ウォーターズの78年作が世界初CD化! しかも、シングル音源などをボーナス収録した『Just Enough To Get Me Cool -The Complete October Recordings』(October/KTI)としての堂々リイシューです。マニア向けにはしたくないクォリティーの名盤ですので~。
で、最後はオーティスと同じシカゴ産ということで強引に……クリスタル・ウインズの超アーベインな82年作『First Flight』(Cash Ear/BBQ)のリマスター復刻もお知らせしときます!