昨年秋から末にかけてスマイレージからの改名や新メンバー加入でファンを驚かせたアンジュルム。彼女たちが2月4日にリリースするアンジュルムとしてのファースト・シングル『大器晩成/乙女の逆襲』から、“大器晩成”のMVが公開されている(Promotion editとDance promotion editの2ヴァージョン)。

“大器晩成”は今月2日に行われたハロー!プロジェクトのコンサートで初披露、当日のパフォーマンスがYouTube番組〈ハロ!ステ〉内で公開され、反響を巻き起こしていたナンバー。作詞/作曲を手掛けたのはシンガー・ソングライターの中島卓偉で、もともとは今年リリース予定の彼のアルバム用に録音されていたとのこと。タイトルや曲中で頻出する〈大器晩成〉というフレーズとは裏腹に、〈そうじゃない、いまチャンスを掴みたいんだ!〉という熱い気持ちが伝わるグルーヴィーな一曲だ。ハロプロのシングル曲では珍しく(?)どのパートも数人でのユニゾンが主体だが、数少ないソロ・パートのひとつを任された新メンバーの室田瑞希の力強いヴォーカルにも注目!

【参考動画】〈ハロ! ステ #99〉アンジュルム“大器晩成”のパフォーマンス映像
(アンジュルムの登場コーナーは24分4秒ごろ、パフォーマンスは25分29秒ごろから)

 

また、アップフロントのYouTube番組〈MUSIC+〉内では、同曲のレコーディングの模様を4週にわたって配信。第1回は、これまでにもハロプロの人気楽曲を多数手掛けてきたアレンジャーの鈴木俊介、アニソンから先鋭的なジャズまでさまざまなシーンで活躍するドラムスの佐野康夫を迎えてのドラム・レコーディングの模様。

第2回に登場したのは、トークボックスなども用いて自らギターを演奏する鈴木、オリジナル・ラブ加入や古内東子のプロデュースなどを経て名曲に関わり続けるベースの小松秀行、ボンゴをはじめ多彩な楽器を操る姿が番組を視聴したファンのあいだで話題を呼んだパーカッションの坂井“Lambsy”秀彰の3人。

第3回は、アンジュルムのメンバー9人によるガヤ(かけ声)と、楽曲を手掛けた中島卓偉によるコーラス収録の模様。とにかく楽しそうなメンバーたちの姿に加え、中島の力強いシャウトがかっこいい!

第4回は、録音された各メンバーの歌や生楽器、シンセなど計200以上(!)のトラックをミックスし最終的な製品としての音源に仕上げる〈トラックダウン〉編。基本的な作業過程に加え、細かい編集過程やヴォーカルをくっきり聞かせるための思いがけない〈隠し味〉などが惜しげもなく(?)公開されている。 アイドルファンやJ-Pop好きだけでなく、幅広い音楽リスナーにオススメしたい濃厚な内容だ。

【参考動画】〈MUSIC+ 35〉アンジュルム“大器晩成” レコーディング映像 #01(ドラム編)
(レコーディングの話題は4分49秒ごろ、本編は7分55秒ごろから)

 

【参考動画】〈MUSIC+ 36〉アンジュルム“大器晩成”
レコーディング映像 #02(ギター/ベース/パーカッション編)
(レコーディングの話題は13分35秒ごろ、本編は13分57秒ごろから)

 

【参考動画】〈MUSIC+ 37〉アンジュルム“大器晩成” レコーディング映像 #3(コーラス編)
(レコーディングの話題は2分18秒ごろ、本編は2分46秒ごろから)

 

 【参考動画】〈MUSIC+ 38〉アンジュルム“大器晩成” レコーディング映像 #4(トラックダウン編)
(レコーディングの話題は2分54秒ごろ、本編は3分21秒ごろから)

 

また、もうひとつのシングル表題曲“乙女の逆襲”のMVも公開に。こちらも作曲に児玉雨子、作曲に川辺ヒロシ上田禎、編曲にCMJKという豪華制作陣が迎えられていて、メンバーが「ハロウィンっぽい」と評する荘厳なサウンドとトリッキーなメロディーがカッコイイ攻めの一曲。突如雰囲気が一変し新メンバーの相川茉穂がバレエを舞い始める、白昼夢を思わせるようなパートも印象的!