2015年2月11日
〈NEW TOWER GENERATION 2015〉
@東京・タワーレコード渋谷店B1F〈CUTUP STUDIO〉
期待の新世代アクトたちをタワーレコードならではの視点でピックアップし、発信していくショウケース企画〈NEW TOWER GENERATION〉。その2015年版として注目の4バンドによって行われたツアーの最終日、タワーレコード渋谷店B1F〈CUTUP STUDIO〉でのライヴの模様をお伝えする。





トップバッターを務めたのは、タワー渋谷店独占販売のファースト・ミニ・アルバム『ゼロ』が異例のロングセラーを続けている注目バンド、vivid undress。2014年3月に結成されたばかりの彼らだが、ギターとピアノが絡むリフが印象的なサウンド、紅一点ヴォーカル・kiilaのエモーショナルな歌声で、1曲目の“パラレルワ”からオーディエンスを惹き付ける。MCではキーボードのrioが「ヤバイ、すごい熱気だねー! こんなところでできるなんて、感謝ノリノリー!」とオネエっぽい(?)独特のキャラを見せ、killaは待望の全国流通アルバムを作成中だと明かす。ステージは後半に向けてより熱気を帯び、ストレートかつポップな歌詞でポジティヴなオーラを放つ“Rainbow”、切々と語りかけるように歌い上げるラストの“Yours”と、強い印象を残してステージを去って行った。





続いて登場したのは大阪からきたスリーピース・バンド、BURNOUT SYNDROMES。訥々と誠実に歌い上げるヴォーカルがじわじわと熱を帯びて迫ってくる1曲目“墜落/上昇”、アグレッシヴな演奏でありつつ暖かみのある“LOSTTIME”で会場を一気に自分たちの色に染め上げ、MCでは大阪のバンドらしい(?)軽妙なトークを展開。勢いと疾走感に満ちた芯の強いロック・サウンドに加え、ここぞという場面でコーラスが入ったときに立ち上がる柔らかなニュアンスも印象的だ。彼らは、痛快なギター・ソロも炸裂する3人ならではの間を活かしたミディアム“100万回のアイ・ラヴ・ユー”、都会への憧れをテーマに叫ぶような熱唱を聴かせる “セツナヒコウキ”と、この日のライヴ後にレコーディングが始まるというニュー・アルバム『文學少女』への期待も高まる新曲を続けて演奏。ラストには力強いビートのなか会場全体に呼びかけるように歌う“ラブレター。”を披露し、スケール感溢れるパフォーマンスで最後までフロアを湧かせ続けた。