三味線やヴァイオリン、ギターなど、全曲がアコースティック楽器ひとつを背にした新作。ブルース・ハープとヒューマン・ビートボックスを道連れにした“FRESH BACK”は、苦み走った語りと予想通りの相性の良さ。裏町を行き交う猥雑な人の群れから一人一人を描き出す歌詞が闊達なラップで届く。金子巧cro-magnon)のピアノと共にポエトリー調の語りを聴かせる命の賛歌“生命の調べ”の真摯さは何より心温かい。