音楽が好きでたまらないという人なら、音楽が好きになる言葉がいっぱい詰まった本、何冊か思い当たるでしょ。ジャズ好きなら、たとえばナット・ヘントフの『ジャズ・カントリー』とか、マイルス・デイヴィスの自伝とか。今年40周年を迎える高円寺のライヴハウス、ジロキチの歴史を振り返るこの本は、ライヴハウスが大好きになる、そんな言葉が詰まった本じゃないだろうか。出演したアーティストのインタヴューや同業者のエッセイに加えて、興味深い写真の数々を拾い読みしていると、突然ライヴハウスへ行きたくなってしまう。ライヴが好きなら、これ読まないと。