パンクロッカーで教師というと、この方とロスクルードスのマーティンぐらいしか思いつかないんですが、米パンク界の生ける伝説、バッドレリジョンのボーカルでありUCLAでライフサイクルと古生物学の教鞭を執るという誰にも真似出来ない経歴を持つグレッグ・グラフィンによる異色の一冊が登場。自身の長いパンク・キャリアになぞらえて進化論を説くという、まさに彼にしか書けない内容で、創造論、二元論、神への信仰を科学的に考察するといったところまで飛躍していくものの、前述の通り自身のバンド史の物語性を含ませて展開している為、比較的読みやすい構成に仕上がっています。パンクス課題図書に勝手に認定!

【参考動画】バッド・レリジョンの2013年作『True North』収録曲“True North”