最初のシングル“No UFO's”(85年)から30年……てな節目への意識はあるのかどうか、ともかく本名義では実に16年ぶりのアルバム。一昨年にモーリッツ・フォン・オズワルドと『Borderland』も残すホアン・アトキンスだが、そこに90sテクノへの眼差しがあったとすれば、今回はそれこそ30年前のエレクトロ宇宙へ目線を移したものとも受け取れる。数曲でマッド・マイクも制作に関与し、一瞬アバっぽい冒頭の“Hi NRG”ではアンプ・フィドラーが鍵盤を演奏。ロボット・ファンクの“Electric Night”やモロにYMOな“Standing In Tomorrow”、ダブステップを接合した“Encounter”、バンバータ風の“The Groove”など、多様な曲調にエレクトロの誇りを埋め込んだ傑作! 2012年のシングル曲“Control”でのシメも快い。
ホアン・アトキンスがモデル500名義で放つ16年ぶり新アルバムは、多様な曲調にエレクトロの誇り埋め込んだ傑作
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