OMAR S
デトロイト地下世界の雄が送るベストな一作
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いわゆる三銃士と3チェアーズに続く世代の代表格であり、デトロイト・シーンの重要人物として暗躍するオマーS。主宰するFXHEから自他のトラックをマイペースに送り出している彼が、本人のオリジナル作としては2013年の『Thank U For Lettin Me Be Myself』から3年ぶりとなる待望のアルバムを完成した。『The Best!』というまぎらわしい表題は、自信たっぷりなのか適当なのかわからない毎度のノリ(ジャケも……)だが、怪しくも流麗なマシーン・ソウルがますます健在なのは言うまでもない。
彼固有の鳴りで引っ張るローファイなテクノやアシッド、オールド・スクールなミニマルという軸は変わらず。“Ah'Revolution”で歌うアンプ・フィドラーを筆頭にディヴィニティやジョンFMらをヴォーカルに迎え、FXHEから巣立ったカイル・ホールとOBイグニットが鍵盤とリン・ドラムを演奏した“Smash”なども収録。コラボも交えて我流のスタイルを多様にアウトプットした内容には、確かにベストな明快さがあると言えるのかも。
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なお、そのカイルが昨年アナログと配信で世に出した、2010年録音だという話題作『From Joy』もやっとCD化。ハイパーダブとリンクしていた往時の雰囲気まんまの、スペイシーでソウルフルな音像にもこの機会に触れてみて!