アルバートのお父さんって何者なの?
アルバート・ハモンドJrの〈Jr〉を取ればお父さんの名前。その父親は70年代初頭からシンガー・ソングライターとして活躍し、72年にシングル“It Never Rains In Southern California”が全米5位のヒット、日本でも20万枚のセールスを記録して知られる存在となる。同曲のインパクトが強すぎて一時は一発屋扱いされることもあったけど、80年代にはTOTO周辺と絡むなどAORの流れに乗って再浮上。また、自身のリリースを重ねる一方で、ホリーズやカーペンターズ、ホイットニー・ヒューストンらに楽曲提供もしてきた。息子とは非常に仲が良いことで知られ、Jrがバディ・ホリー、ビートルズ、ジョニー・キャッシュを好むようになったのは親父に感化されたからだとか。加えて息子の書くメロディーが、(NY暮らしが長いのに)西海岸っぽい大らかさを湛えているのも、父の影響が大きいのだろう。父が発表した2010年のセルフ・カヴァー集『Legend』には、そんな良好な関係を窺わせる親子デュエットを収録。