今月の素敵音楽
from2Dao and more!

飯田里穂 rippi-rippi 徳間ジャパン(2015)

Pileとの4to6も昨年始動した彼女がソロ作を発表! バンド・サウンドもエレポップも乗りこなす愛らしい歌声や“7月29日”の歌詞に〈彼女そのもの〉を込めた11曲。清潔感を湛えた楽曲が並ぶなか、焦れる恋心を歌い上げる“永遠ほどじゃなくても”や南條愛乃が作詞の“まだ言えないけど、◯◯◯”などR&B調で見せる表情にドキッ。 *土田

 

 

南條愛乃 東京 1/3650 NBCユニバーサル(2015)

μ'sとしてのみならずfripSideでもオリコン首位を経験済みの声優シンガーが、ソロでは初のフル作を完成! デジタル色全開なfripSideではクールな歌姫然としている彼女だが、ここではバンド・アレンジを主軸にした多彩な楽曲に乗せ、より等身大な歌声を届けている。CooRierino長田直之のコンビが手掛けた春めきポップ“Precious time”が良い! *北野

 

 

千菅春香 ジュ・ジュテーム・コミュニケーション flying DOG(2015)

「アクエリオンロゴス」のエンディングを担うタイトル曲は、詞・曲を担当した清竜人らしいミュージカル調のトンデモ・ポップ。美麗なストリングスと目くるめく展開にうっとりと翻弄されます。カップリングは21歳の新鋭、inktransのプロデュースで、和風のメロディーが印象的なファンタジー・ロック“私とあなたの在る世界”。 *土田

 

 

la la larks ハレルヤ flying DOG(2015)

実力派揃いの5人組による新シングル。「空戦魔導士候補生の教官」のエンディングを飾る表題曲は、グルーヴィーなアンサンブルに差し色のホーンも華やかな逸曲で、“Q And A”はサビのファルセット使いが切ない疾走チューン。坂本真綾に提供した“色彩”のセルフ・カヴァーも、凛とした強さを放つ内村友美の歌声がハマってます! *土田

 

 

May'n ヤマイダレdarlin' flying DOG(2015)

May'n名義としては意外にも初タッグとなった菅野よう子の書き下ろしによる「アクエリオンロゴス」の主題歌は、視界がどんどん開けていく感覚を覚えるレトロ・コズミックなアップ・チューン! 軽やかなエレポップ“告白”に加え、流れるようなストリングスがクラシカルな壮麗さを増長するバラード“Lethe”も聴き応えたっぷり。 *土田

 

 

高垣彩陽 Rebirth-day MusicRay'n(2015)

〈歌うま声優〉ランキングがあればきっと上位につける彼女のニュー・シングルは、自身も出演するアニメの第3期「戦姫絶唱シンフォギアGX」のエンディング曲。前2作でのタイアップと同じくElements Garden藤田淳平が提供した熱血度高めなデジタル・ロックで燃える! 恒例のカヴァーではシンディ・ローパー“True Color”を熱唱。 *北野

 

 

野水いおり D.O.B. flying DOG(2015)

「空戦魔導士候補生の教官」のオープニング曲を表題とするシングル。ファンキーなベースがリードする冒頭のド派手ロックや本人が詞を手掛けたエモーショナルな“水底のremains”でテンションが上がるばかりか、プログレ・メタルな“球体関節人間の夜”には大槻ケンヂ橘高文彦が作詞/作編曲/ギターで登板。徹底した筋少マナーが熱い! *土田

 

 

高木正勝 バケモノの子 オリジナル・サウンドトラック トイズファクトリー(2015)

映画「おおかみこどもの雨と雪」に続き、細田守監督とは2作品連続の手合わせとなる「バケモノの子」のサントラ。電子音楽~ポスト・クラシカルと作品ごとに多様なアプローチを見せる彼ですが、ここではバケモノと少年の冒険譚をドラマティックな交響楽で色付けています。スコアだけでも物語性があって、ラストは本当に感動的。 *土田

 

 

Ray secret arms NBCユニバーサル(2015)

昨年のアルバム『Milky Ray』以来、実に1年ぶりの新作は、ヒットメイカーの渡辺翔を作詞/作曲に迎えた勝負シングル! 彼特有の爽快感を湛えたメロ展開と、y0c1e編曲による水しぶきが飛び散るようなキラメキ・サウンドの組み合わせが技アリなアップに。なお、8月にはミト提供のシングル“初めてガールズ!”も控えてます! *北野

 

 

AIKATSU☆STARS! Joyful Dance ランティス(2015)

「アイカツ!」の挿入歌を収めたミニ・アルバムが到着! お馴染みのMONACA勢に加え、今回はconnieによる乙女ポップや、スラップ・ベースとハンドクラップをさりげなく効かせたミト製のエレガント・チューン、たむらぱん×NARASAKIが手掛けたちょっぴりミステリアスなメルヘン曲を、6人がフレッシュに歌いこなしています! *土田

 

 

小室哲哉 PUNCH LINE オリジナルサウンドトラック アニプレックス(2015)

(C)パンチライン製作委員会

 

パンチラと人類滅亡が直結したトンデモ設定と怒濤の展開で記憶に残るTVアニメの劇伴集は、御大の手捌きをタップリ堪能できる2枚組。テーマ曲におけるTK印の美旋律には思わずニヤリとなるが、基本はリズム主体のゴツゴツとしたEDM調が多く、本人の近年の嗜好と作品自体のド派手さが上手く合致した結果の産物なのかも。 *北野