ソロ始動から6年、斉藤朱夏のブライトフルな軌跡が刻まれたベスト盤!!

斉藤朱夏 『Rabbit Girl』 SACRA MUSIC(2025)

 Aqoursでの活動と並行して、2019年にソロ・キャリアを歩みはじめた斉藤朱夏。以降、コンスタントにリリースを続けてきた彼女にとって初のベスト盤『Rabbit Girl』が登場だ。その軌跡を辿るかのように、発表順に楽曲が並べられており、デビューから2023年までにリリースされた12曲は、すべてハヤシケイが作詞(と大半の作曲)を担当。ストリングスが華麗に舞う“あと1メートル”、スカ・パンク調の“ゼンシンゼンレイ”、疾走感に溢れたパワー・ポップ“もう無理、でも走る”、スウィンギンな“愛してしまえば”など、陽性で溌溂とした歌声の魅力がさまざまな方向へと引き出されていった過程を追体験できる。そうした第一期というべきタームを経て、本盤収録の新曲“あしあと”は作詞作曲編曲にサイダーガールの知を召喚。エレクトロニックな炭酸系ギター・ロックに新鮮な表情が写っていて、今後への期待を高める一枚にもなっている。 *田中亮太

斉藤朱夏のBlu-ray『斉藤朱夏 -5th ANNIVERSARY 朱演2024 天使と悪魔のささやき-』(SACRA MUSIC)

 

安野希世乃を堂島孝平が全面プロデュース!!

安野希世乃 『雨が、やむまで。』 DIVEIIentertainment(2025)

 声優ユニットのワルキューレ時代から、サウンド観に90年代、ひいては渋谷系的なイディオムを映し出してきた安野希世乃。そんななか幾度か手合わせしてきた作家が堂島孝平で、彼が新作『雨が、やむまで。』を全面プロデュース。サンシャイン味のあるホーンを交えた“水際FOREVER”で幕を開け、凛々しき歌声を聴かせるパワー・ポップ“雨が止むまで”、はすっぱな感じが魅力のロックンロール“やんなるわ”、アダルトな香りを醸すソウル・ファンク“月夜にマーメイド”、優しく言葉を編む流麗なバラード“Freddie”、ラップも飛び出すハッピー・グルーヴ“CUS -see you soon-”と、歌唱センスのある彼女だからこそ求めたくなるあれやこれやのスタイルをコーディネートし、見事にまとめている。ここにきてシンガー・安野希世乃のプレイアビリティーもさらに高まりけり。 *久保田泰平

上から、安野希世乃が参加しているぽかぽかイオンの2025年のシングル“リミー”(flying DOG)、堂島孝平の2022年作『FIT』(Quwabara2)

 

今月の二次元以上に素敵な音楽!
from 2D and over!

ピラニアンズ 『TVアニメ「CITY THE ANIMATION」オリジナル・サウンドトラック』 ポニーキャニオン(2025)

あらゐけいいち原作の漫画を京都アニメーションが映像化……と「日常」と同じ座組にもワクワクさせられるTVシリーズが7月より放映中。Furui RihoとTOMOOがそれぞれ担当した両主題歌も人気を博していますが、こちらはピアニカ前田率いるピラニアンズが手掛けたサントラ盤。ピアニカ、ギター、ウッドベース、パーカッションのシンプルな編成で、カリプソやスカ、ジャズなどを軽妙に奏でています。作品世界と同様の、ずっと浸かっていたい良い湯加減。

 

内田彩 『Re:birthday』 コロムビア(2025)

自身の誕生日にリリースされたアーティスト活動10周年記念のニュー・アルバム。佐藤清喜、中村彼方、黒須克彦ら旧知の作家陣の集結、過去に“with you”を提供したhisakuniが今回は“with me”を書き下ろすなど、アニヴァーサリー的な仕掛けにグッとくること請け合い。声優界きってのキュートな歌声を余すところなく味わえます!

 

麻倉もも 『めいきゅーらぶみー』 MusicRay'n(2025)

デビュー10周年を記念したベスト盤のリリースや全国ツアーの開催などTrySailとしての大きな動きも控えている彼女ですが、その前にソロ15枚目のシングルが到着。アコーディオンの音色をメルヘンチックに効かせたエレポップの表題曲、恋愛の躁状態をハイパーに描いたカップリング“Lemon Candy”と、可愛さ全振りな2曲を収録!

 

オーイシマサヨシ 『かごめかごめ/ふたりキャンプ feat. SPECIAL OTHERS』 ポニーキャニオン(2025)

アニソン・シーンのトップランカーによる新シングルは、「地縛少年花子くん」、「ふたりソロキャンプ」という2つのアニメ主題歌をカップリング。心霊世界へと誘うトラップ・ビートの“かごめかごめ”、SPECIAL OTHERSと爽やかなグルーヴを紡いだ“ふたりキャンプ”と、型にハマらない主役の作家性が見事に体現された両A面仕様!

 

前島亜美 『Wish for you』 キング(2025)

昨年にソロ・アーティストとして始動した彼女のファースト・シングル! TVアニメ「公女殿下の家庭教師」のOPテーマとなった表題曲はストリングスが駆け抜けるアップリフティングなナンバー。さらにラテンのリズムが艶やかな″劇薬”、弾けたフューチャー・ポップ“アミュレット”と、曲ごとに異なったチャームを印象付ける好盤だ。