2015年のブライテスト・ホープはこの男になるのだろう。最初のリリースから1年を経て全米2位のビッグ・ヒットに育った“Trap Queen”をはじめ、“My Way”“679”と3曲連続で総合チャートのTOP10内に叩き込み(ラッパーではチンギー以来の快挙だそう)、新人ながら最注目の名前となったニュージャージー出身の24歳。リオ・コーエン率いる300から登場したこの初のアルバムも旬のノリがビンビンに怒張した好盤に仕上がっていて、人気の拡散は大物とのリミックス展開も手伝ったわけだが、ここでは客演もビート制作も自前のスクワッドで全編を賄っているのがイマっぽい。レゲエの影響も感じさせるひしゃげたフロウとトラップ&スナップのズルムケな化学反応も中毒性抜群のカッコ良さ。たまらなくマスト!