「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」などで知られるアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥが監督を務めた、レオナルド・ディカプリオ主演映画「レヴェナント:蘇えりし者」のスコアを手掛けた坂本龍一が、アルヴァ・ノトと共に2016年度〈ゴールデン・グローブ賞〉の音楽賞候補にノミネートされた。現在、同作のスコアの音源が2曲、SoundCloudで公開されている。

「レヴェナント:蘇えりし者」は、(資料のままだが)狩猟中に瀕死の重傷を負ったハンターが、自分を荒野に置き去りにした仲間に復讐するため壮絶なサバイバルを繰り広げる様を描いた映画。坂本が米音楽誌・THE FADERのインターネット版で語ったところによると、イニャリトゥ監督のリクエストで〈メロディアスすぎず、でもエモーショナルで感動的な音楽〉を意識したそうで、本編中でもキーとなるシーンで使われた現在公開中の“Killing Hawk”はサウンドトラックを書くうえで元になった楽曲のひとつだという。

坂本は「ラストエンペラー」(87年度)、「シェルタリング・スカイ」(90年度)に続く3度目のノミネート。過去2回はいずれも受賞しているので、今回も期待が高まる!