新世代ガレージ・ロックのカリスマが、T・レックスのカヴァー集という意表を突く作品をドロップ。原曲の持つグラマラスな猥雑さと攻撃性を最大限に抽出し、得意のリヴァーブかけまくりな酩酊サイケ・サウンドに仕立ててブチかます豪腕さが凄い。とりわけ“20th Century Boy”の狂騒的にもほどがある爆裂ファズ地獄っぷりは、マーク・ボランのパンクな側面を見事に具現化した好解釈だ。耳が痛くなるほど強烈だけどね。