クリス・ウォラ、デスキャブ脱退後初のソロ2作目は音響芸術家ならではの美学窺えるアンビエント/ポスト・クラシカルな風合い

2016.01.27

アトモスフェリックな鍵盤の音色を浮かび上がらせんと、極限まで音数を削ったプロダクション。クリス・ウォラのソロ2作目は、アンビエントポスト・クラシカル的な風合いの一枚となった。デス・キャブ・フォー・キューティ脱退後初めての作品だからこそ、2008年の前作『Field Manual』同様、〈ひとりデスキャブ〉と言えるような内容を期待したファンも少なくないだろうが、あえて制約の多いアナログ・レコーディングに挑んだ本盤からは、プロデューサー/エンジニアとしても活躍してきた音響芸術家ならではの彼の美学が窺える。全5曲39分。甘美なピアノの旋律に耳を傾けながら、シンセが思いのほかサスペンスフルに鳴っていることに気付いたとき、聴き応えはよりいっそう大きなものに。

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