GIRLS BAND BANG!
【特集】ガールズ・バンドの2016年
ブーム到来!と言われて久しいガールズ・バンド。トレンド予想のゆくえはともかく、リリースは間違いなく急増中!ってことで、2016年もバンド・オン・ザ・ランでございます!!

★Pt.1 ЯeaL“秒速エモーション”のインタヴューはこちら
★Pt.2 LoVendoЯ『宝物/イツワリ』のインタヴューはこちら

 


 次は○○○だ!的なブームが果たして狙って作れるものかどうかはともかく、ここ数年の偽らざる流れとして、いわゆる邦楽ロック誌的な〈ロック・シーン〉からアイドルやメタル方面まで、広い意味でのポップ・フィールド全般において女性による〈バンド〉形態のアクトが同時多発的に増えているのは明らかでしょう。そんな現在の流れを織り成してきた先駆者のSilent Siren、そしてSCANDALの新作が奇しくも同日リリースとなるこのタイミングで、いま注目すべきバンドたちを紹介しておきましょう! *bounce編集部

Draft King This is me. SOUND MISSION(2015)

ステレオポニーのメンバーらから成る4人組。キャリアに裏打ちされたタイトに弾む演奏とericaのクリア・ヴォイスとの相性は抜群で、最新リリースとなるこのサード・シングルは、akkinをプロデューサーに迎えてポップに弾けた〈自分自身〉を鼓舞するポジティヴ・ソングに! *北野

 

たんこぶちん TANCOBUCHIN vol.4 YAMAHA(2016)

来年で結成10周年を迎える5人が、20代を迎えるプロセスで仕上げた6曲入り。大久保友裕鎌田雅人宮永治郎LoVendoЯでもお馴染み)の編曲に支えられながら、MADOKAのフレッシュな詞曲を開放感のある演奏で叩き出す楽しさは無二のもの! *轟

 

CherryHearts スノーレター Across Music/Village Again(2015)

2013年の結成からすでに会場限定盤を多数発表している4人組。ゴージャスなヴィジュアルから重い音を予想する人もいそうだけど、初の全国流通盤となった本シングルはストレートにポップな出来で、ハキハキ快活な歌唱と前向きな楽曲性にPRINCESS PRINCESSを連想したり。マジで有望株! *轟

 

Le Lien 斬鉄剣 ユニバーサル(2016)

個々にティーンモデルや女優として活動する傍ら、バンドとしても成長中の彼女たち。メジャー第2弾となる本シングルではmihimaru GTmiyakeを迎え、悩みをズバ切りするほんのり和装のアッパーな応援ソングで新境地を開拓! 従来路線の清廉な卒業ソング“君に幸あれ”も泣けます。 *北野

 

CASPA さよなら世界 TOWER RECORDS(2016)

平均年齢22歳の4人組がデビュー作として送り出した、安野勇太HAWAIIAN6)の全曲提供&プロデュースによるミニ・アルバム。結成からまだ1年未満ということで粗削りな部分も残しているが、その青々とした部分も含めて直球で胸に突き刺さる青春ロック盤だ! *北野

 

Hysteric Lolita ≠Not equal ユニオン(2016)

KERA誌のオーディションを経て一昨年デビューした5人組、初のアルバムはそのファッション同様にゴシック感の強いハードなアレンジで攻めてくる。黒夢人時による“Voice For Voice”も熱いが、特撮ソングで有名な高取ヒデアキ提供の“DISTRESS”に超高まる! *北野

 

SEKIRARA 盲目なキスに儚い傷を SEKIRARA(2016)

昨年の〈NAONのYAON〉に出演して注目を集めた大阪のスリーピース。惑いながらも力強く突っ走る女子の気持ちを鋭角的なギター・サウンドに乗せて届け、初のアルバムながらも堂々とした風格には、かつてのFLiPを思い出したり。 *北野

 

dolls Rock'n' doll Rocket Beats(2015)

名古屋の幼馴染み同士で2010年に結成され、SCANDALコピーバンドのコンテスト優勝などを経てデビューに至った3人組。処女作にあたるこのミニ・アルバムは、Party Rocketsで知られる三宅英明のアレンジによるハード&ヘヴィーな質感が熱く迫る出来。エリック・マーティンの書き下ろしも収録! *轟

 

Poppin' Party Yes! BanG Dream! ブシロード(2016)

愛美大橋彩香らの声優陣が実際に生演奏でライヴを行うという、バンド版「ラブライブ!」のような作品「BanG_Dream!」からのファースト・シングル。上松範康Elements Garden)がプロデュースした超陽性のポップンロールはシンプルながらも輝きに満ちていて、思わず応援したくなる! *北野

 

SORAMIMI ハナビラ アークミュージック(2016)

もともとアニソンのカヴァーを中心に活動してきた4人組のバンドだが、この最新ミニ・アルバムでは全曲オリジナルのナンバーで勝負してきた。演歌っぽいアレンジからダイナミックに転換する“J.K.P!!”といった飛び道具系のアップに加え、爽やかな春の歌“はなびら”など心の浮き立つ曲ばかり! *北野