INTERVIEW

現役高校生ガールズ・バンド、ЯeaLが無謀なまでの挑戦と衝突経て辿り着いたメジャー初シングル“秒速エモーション”を語る

【特集:ガールズ・バンドの2016年】Pt.1

GIRLS BAND BANG!
【特集】ガールズ・バンドの2016年
ブーム到来!と言われて久しいガールズ・バンド。トレンド予想のゆくえはともかく、リリースは間違いなく急増中!ってことで、2016年もバンド・オン・ザ・ランでございます!!

★Pt.2 LoVendoЯ『宝物/イツワリ』のインタヴューはこちら
★Pt.3 ディスクガイド〈いま注目すべきガールズ・バンドを紹介!〉はこちら

 


ЯeaL
リアルなエモーションを引っ提げて、いよいよメジャー・デビュー!!!!

 

 大阪で2012年の暮れに結成されたЯeaLは、現役高校生4人によるガールズ・バンド。校内で意気投合したいわゆる仲良しサークルではなく、Ryoko(ヴォーカル/ギター)、Yurika(ギター/コーラス)、Fumiha(ベース/コーラス)、Aika(ドラムス/コーラス)の4人は、Ryokoを中心にメンバー募集サイトで知り合った。とはいえ、地元の強者を集めたバンドというわけでもなく、そもそもダンス&ヴォーカル志望だったメンバーや、演奏経験がほとんどないメンバーもいたり、その成り立ちは前途多難必至だったそうで。

 「結成して3か月ぐらいで解散の危機があったんですよ。友達じゃないメンバーで組んでるので、すごくギクシャクするというか、ライヴの時も一日中、口を利かないとか、リハ中に楽器放り出して帰ってこないとか、すごかったんです(笑)。城天(大阪城公園)や地元のライヴハウスでライヴをやるようになって、徐々にお客さんが増えて、でも、〈所詮女子高生だろ〉とバンドとして見てくれるお客さんが少なくて。そこでまたみんなの心がバラバラになったんですけど、ここで解散するのはもったいないし、アイドルとして見られるのが嫌だったら私がもっとカッコイイ曲を書いて、それを引っ提げて夏休みにいっぱいライヴやってみよう……それでも手応えがなかったらやめようって話し合ったり。そんなこともあっていまは、結成当時より仲良くなった……っていうよりは、バンドとしての絆が強くなりました」(Ryoko:以下同)。

ЯeaL 秒速エモーション ソニー(2016)

 作詞作曲を一手に引き受けるRyokoが中心となって舵を取り、無謀なまでのチャレンジと衝突を経て、メジャー・デビューにまで漕ぎ着けるタフネスを備えていったЯeaL。メジャー・デビュー・シングルとなる“秒速エモーション”は、そんな現在の4人から溢れ出る熱量にモノを言わせた、グッド・メロディーで疾走感溢れるナンバー。このバンドで初めて楽器を持ったメンバーがいるとは微塵も思えないパワフルな演奏も聴きどころだ。

 「デビュー曲は、〈いままで書いた曲のなかでいちばんいいね〉って言われる曲にしたいと思いながら、2~3か月の間に100曲ぐらい書いて、いちばん最後に出来たのがこの曲なんです。やっぱり妥協したくないし、どのアーティストにも言えることですけど、どんなに演奏がうまくても、どんなに歌がうまくても、まず曲が良くなきゃいけないと思うんですよね」。

 カップリングに収められた“スタートライン”は、メジャー・フィールドで戦っていく彼女たちの強い決意が込められた曲だが、その背景にはちょっと苦いエピソードが。

 「“秒速エモーション”のデモ制作の日に、メンバー同士でケンカになって、言いたいこと言い合って、マネージャーさんにもキツく言われてメンバーみんな大泣きして……その日の夜に書いた曲なんです。いつでも原点に戻ってこられるようにというか、ケンカしたことも忘れてしまえばただのケンカになってしまうけど、次に繋ぐためにも、その日のことを忘れないためにも、形にする必要があると思ったんです」。

 まだまだ固まりきらないマグマが、ЯeaLという塊のなかで煮えたぎっているようだが、だからこそ、このバンドのエネルギーがどこに向かって、どのぐらいのパワーで噴き出していくのかは未知であり、興味を惹きつけるところ。

 「一昨年にインディーで『Change Your ЯeaL』を出した頃といまのライヴは全然違うし、いまの私たちと1年後の私たちも全然違ってくると思うんですよ。いまの私たちにしかできない曲とかライヴとか表情って、時が経ったら再生させることはできないから、〈いまの私たち〉を憶えておいてほしい。まだまだ未熟だっていうのがわかってるからこそ、そこを見てほしいって思います」。

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