ドイツ名門テクノレーベルKOMPAKTから2013年の『Cupid's Head』以来となるフィールド待望の最新作。1stの『From Here We Go Sublime』から一貫して全くブレることのないミニマルなデザインを配したアルバム・ジャケットに、もはや匠の領域に達した徹底的に反復するフレーズは更なる深化を遂げ今作でも勿論健在。そのメロディアスでオーガニックなサウンド・テクスチャーで圧倒的な陶酔へと導く孤高のループはシューゲイズ・テクノと称され、ダンス・ミュージック・リスナーのみならずエレクトロニカやロック・リスナーなどジャンルを超えて魅了し続けている。

 


テイム・インパラバトルスのリミックスも手掛け、ロック・シーンからも引き続き熱視線を浴びるアクセル・ヴィルナーのソロ・プロジェクト5作目。お得意の神秘的なヴォイス・サンプルのループを主軸に、幾重にもレイヤーされた電子音が万華鏡的なサウンド・パレットを美しく広げ、陶酔感全開でトランスへと導く音響遊戯の世界。BPM速めの曲だろうとソファでゴロッとしながら聴けちゃうのも素晴らしい。