ウリチパン郡のメンバーによる11年ぶりのソロ作。OPNに象徴されるニューエイジ復興の潮流とも呼応した電子音楽が展開されており、自身の声や軽やかなビートも交えた音像は、エクスペリメンタルでありながら柔和なチャームと開放感に満ちている。シンプルな歌が弾む“100 bird Stories”のポップネスも素敵。〈インディーなシンセ女子〉というタグ付けもできるだろうが、その枠においてもすこぶる個性的な作品だ。