カウンターポイント作品はソロ楽器とテープのための作品群だが、エレクトリック・カウンターポイントは元はギターの為に書かれ、メセニーのクールな演奏と、グリーンウッドのエモいドライヴ感溢れるものが有名。加藤訓子の打楽器盤などもあるが、こちらはハープによるカウンターポイント。無機的な微生物のようなトロニカ感も醸し出すII.Slowや、精密画を顕微鏡で覗いたら万華鏡のように変化し、キラキラとモアレ感を打ち出すIII.Fastが、この楽器ならではの魅力を引き出している。マリンバ等の入った軽快なM7、アーバンに駆け抜けるM8、弦楽を伴った映画のサントラのような壮大なM1など多彩なトラック満載。
カナダのハーピスト、ヴァレリー・ミロがライヒ〈カウンターポイント〉など取り上げてハープならではの魅力引き出した新作『Orbis』
Analekta